暦上での春といえば立春ですが、まだまだ春の実感がわかない時期だったりはしませんか?

でも、立春を過ぎると、本当に少しずつではありますが、春の気配を感じることが出来るかと思います。


みぞれ

例えば、雪の降る地域ですと、さらさらと軽い雪よりも湿り気を含んだ雪の降ることが多くなったり、もう少し南の地域であればみぞれが多くなってきたり、もっと南の地域では、が咲き始めたりとか・・・。

こんなふうに、春がすぐそこまで来ていることを感じることができる頃が、二十四節気でいう雨水にあたります。


ここでは、雨水時期やその季節についてまとめました。


あ・・・

最初に断っておきますが、二十四節気での雨水は「あまみず」ではありません。

「うすい」と読むのが正解です。


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二十四節気 雨水 2018年はいつ?

雨水は、春を感じることが出来る時期っていうけど、いつ頃のことを言うの?

こんな風に思っている方も少なくはないと思うので、最初に雨水の日と期間をご案内いたします。


雨水の日は毎年2月19日頃に訪れ、その期間は、次の節気である啓蟄(けいちつ)の前日までを指します。

2018年の雨水の日は、2月19日です。

啓蟄の日が3月6日となっていますので、雨水の期間は、2月19日~3月5日となります。


二十四節気 雨水の意味とは?

ここからは、雨水という季節についてお届けいたします。

まずは、この時期をどうして雨水と呼んだのか?その意味を、こよみ便覧の記載から読み解いていきましょう。


こよみ便覧で雨水の欄を見ると、
「陽気地上にはつし雪氷とけて雨水となれバなり」とあります。

現代風に書くと「陽気地上に発し雪氷とけて雨水となれば也」という具合です。
※実際の記載はこちらからどうぞ! ⇒ こよみ便覧


ここで勘違いしやすいのが「陽気」かな?と思いましたので、先に説明させていただきます。

陽気は、「今日は春らしい陽気で・・・」という風に、天候が良く過ごしやすい時に用いられたり、「陽気な人」と、明るく朗らかな人を指す時に用いられたりもします。

でも、こよみ便覧で用いられている「陽気」はどちらでもありません。

陽気=陽の気です!

陰陽説をご存じの方であれば、ピンと来るものがあったのではないでしょうか?

陰陽説において、「秋・冬」は陰の気、「春・夏」は陽の気を持つとされています。

「陽気」を調べてみると

万物生成の根本となる二気の一。万物が今まさに生まれ出て、活動しようとする気。陽の気。⇔陰気。※goo国語辞書より

という意味のある事が解ります。

これは、こよみ便覧で用いられている陽気の意味そのものではないでしょうか。


このことを踏まえて、こよみ便覧に書かれている雨水の意味を読み解くと、

(冬の間、陰の気に覆われていた)地上に陽気が発し、雪や氷が溶けて雨や水となるから(雨水)である

となります。

こよみ便覧での記載は、一般的に「雪が解けて雨となる」と説明されています。

ただ、原文に「雪氷」とあること、そして、暖かくなるにつれ、降る雪は雨に変わりますが、積もった雪や湖などに張った氷は水になることから上記のように訳させていただきました。


二十四節気 雨水の季節!

雨水の日(期間)と雨水の持つ意味が解ったところで、七十二候が表す雨水の季節を見ていきましょう!

七十二候では、1つの節気を初候・次候・末候の3つに分けて、それぞれに季節を表す言葉を付していますので、その言葉と共に綴っていきます。


雨水 初候 土脉潤起

「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
※「どみゃくうるおいおこる」「どみゃくじゅんき」とも読みます。

雨が降り、土中にいくらかの湿気を含む季節を表しています。
草木が芽吹く準備を始めたり、動物たちも春の気配を感じ始める季節でもあります。

多分ですが、あまり見た事の無いだろう「脉」は「脈」の俗字です。
「潤」は「うるおい」で、適度の水分を含むこと、もしくは湿り気という意味を持っています。


変わりますが、この時期に旬を迎える食材に菜の花があります。菜の花2

菜の花というと、黄色い花を咲かせている菜の花畑のイメージが強く、もう少し後のものに感じるかもしれませんが、ここでの菜の花は、まだつぼみが固い状態のものを指しています。

緑色の茎と葉の先にある、ちょっとだけ黄色をのぞかせているつぼみが、一足早い春を運んできてくれます。

でも、それだけではありません!

菜の花には、ビタミンAやCを始め、鉄分、カリウム、カルシウムなどの豊富な栄養素がバランスよく含まれており、野菜の中でもその栄養価は満点クラスと言われています。

こうなると、食べない理由は無いんじゃないかな?と思います。

そんな菜の花ですが、多分・・・おひたしでいただく事が多いのではないでしょうか。辛し和えにしてもおいしいですよね?!

でも、菜の花の持つ独特の苦みが、お子様には苦手だったりして、なかなか食べてもらえないということはありませんか?

そんな時は、ゆでた菜の花をベーコン巻きにしたり、細かく刻んでオムレツに入れたりと、一度茹でた菜の花をさらに調理することで苦みを軽減することが出来ます。

良かったら、試してみてください^ ^


雨水 次候 霞始靆

「霞始靆(かすみはじめてたなびく)
霞
霞がたなびき始める季節を表しています。

遠くの山に霞がかかっていたり、霧に包まれてぼんやりと見えることのある時期です。


この頃になると、あちらこちらから梅のたよりが聞こえてくるようになります。

時を同じくして、早咲きで知られている河津桜よりも一足先に開花する寒桜が、可愛らしい赤紅色の花を咲かせます。

まだまだ寒い日が多い時期ではありますが、梅に早咲きの桜と聞いただけでも、春の足音を感じることができるのではないでしょうか。


雨水 末候 草木萠動

「草木萠動(そうもくめばえいずる)
※「そうもくもえうごく」「そうもくほうどう」とも読みます。
芽吹き
草木が芽吹き始める季節を表しています。

「萠動」は「萌動」とも書き、

  • 草木が芽吹くこと
  • 物事の起こる兆候があらわれること

という意味があります。


ちょうどこの時期に降る雨を「木の芽起こしの雨」と呼びます。

これまで、厳しい寒さを耐えてきた草木の芽吹きを促す雨という意味で、そう呼ぶのだそうです。

晩秋の雨は、ひと雨ごとに寒くなると言われますが、この時期の雨は、暖かさを連れてくる雨なのかもしれません。

山では、山椒の新芽が出たり、ワラビやゼンマイの芽が出始めるなど、春らしい小さな変化を見て取ることができるようになる時期でもあります。

暖かい地域では、うぐいすの声が聞こえてくる頃です。





寒さが少しずつ緩むとともに、雨によって雪解けも進み、ほんの少しだけ春を感じることができる。

雨水は、そんな季節です。

あなたの身近な場所で、小さな春を探してみてはいかがでしょうか?



《参向》
 雨水(うすい)/ 日本の行事・暦
 みんなの花図鑑 / goo
 旧暦で楽しむ日本の四季 二十四節気と七十二候 / 別冊宝島編集部編



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