冬は雪に閉ざされる東北の地。
待ち遠しい新緑の春が過ぎ、
あじさいに彩られる梅雨が終わると、一気に夏を迎えます。

8月ともなれば、あちらこちらで夏祭りが開催され、
冬とはうって変わった賑わいを見せます。

青森のねぶた、秋田の竿灯、仙台(宮城)七夕は、
東北3大祭りとして有名ですから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


近年、そこにもう1つ!
別の祭りが加わって、東北4大祭りと呼ばれるようになっています。

加わったのは、どこのお祭りだと思います?



それは・・・


山形の花笠まつりです。


え??? ですか?

そうですよね。
青森のねぶたなどに比べたら、まだまだ知名度は低いお祭りだと思います。

いい機会なので、動画をどうぞ♪




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花笠祭りの歴史

昭和38(1963)年、蔵王の観光開発とPRを目的に開催された
「蔵王夏祭り」のイベントの1つだった「花笠音頭パレード」

それが、昭和40(1965)年から「山形花笠まつり」として、
パレードを行う現在の形になりました。


「はーぁ やっしょぉまかしょ シャンシャンシャン それ!」

という掛け声とともに、お囃子と太鼓に合わせて踊り進む花笠まつり。

第1回目が開催されてからしばらくは、参加グループすべてが、
同じ踊り(正調といわれている踊り)を踊っていました。

グループごとに同じ衣装で統一され、花笠を持って踊る、
一糸乱れぬ集団美は、それは見事なものでした。


そんな花笠祭りに変化が訪れたのは、平成5(1933)年のことです。

この年から、より市民参加型のお祭りを目指しての変革が始まりました。

現在は、従来の正調(女踊りともいいます。)はもちろんですが、
男踊りや笠回し(尾花沢地方に伝わる踊り方)や創作ダンスも加わって、
かなり見ごたえのあるお祭りに変わっています。

また、踊りの列の最後尾には、飛び入り参加の列が設けられ、
見ているうちに踊ってみたくなった人は、誰でも参加できます。



花笠音頭の由来

山形花笠まつりで歌われる「花笠音頭」は、
別名「花笠踊り唄」とも呼ばれています。

元唄は、明治・大正の頃に山形県村山地方で歌われていた
「土搗き(どつき)唄」です。


大正8年に徳良湖の灌漑用水池工事が行われた時、作業の調子を合せるために歌われていた土搗き唄に、
渡り土方が歌う船形節や八木節が合わさって、新しく生まれた土搗き唄が、今に伝わる「花笠音頭」だとされています。


現在のように、賑やかなお囃子が付き、民謡として知られるようになったのは、昭和初期になってからのことです。

「やっしょぉまかしょ・・・」の掛け声も、
土搗き唄の掛け声から生まれたと言われています。

歌詞は、公認されているものが15番までですが、
実際は150以上の歌詞があるとか!?

これには、ビックリです^ ^;



花笠踊りの由来

花笠踊りは、田植え踊りを元に、
菅笠に紅色に染めた紙を結びつけて花笠を作り、
振ったりまわしたりして景気をつけたのが始まりといわれています。

踊り方は地域によって異なり、10種類余りのさまざまな踊り方がありましたが、
昭和38(1963)年に、誰でも踊ることができるようにと、新しい振り付けの「正調花笠踊り~薫風(くんぷう)最上川~」(女踊り)が誕生しました。

男踊りといわれる「正調花笠踊り~蔵王暁光(ざおうぎょうこう)~」が誕生したのは、
平成10年と、ずっと新しい踊りになります。

正調は、山形市内などで、多く見られる踊り方です。


また、尾花沢地方に伝わる、俗に「笠回し」と言われる踊り方は、
先に書いた、徳良湖の灌漑用水池工事での土搗き作業の後ろで行われた、
笠をあおいで風を送るしぐさ原型とされています。

現在まで伝わっている5つの流派をご紹介します。

上町流
(かみまちりゅう)
力強く笠を持ち、キレのある体と笠の動きが特徴的で男性的な踊りです。
寺町流
(てらまちりゅう)
クルクル笠が舞っている様な、スピード感と華麗さがある踊りです。
安久戸流
(あくとりゅう)
派手さはありませんが、最も原型を伝承していると言われる踊りです。
原田流
(はらだりゅう)
小さく流れるような笠廻しと、上町流とは対照的にしなやかな女性的な踊りです。
名木沢流
(なぎさわりゅう)
笠廻しがやわらかく、工夫たちの仕事の様子が感じられる踊りです。

尾花沢市にある徳良湖畔には、
平成18年5月27日に徳良湖築堤85周年を記念して、
「花笠音頭、花笠祭り発祥の碑」が建立されました。




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