梅雨の時期とはいえ
とこか初夏の訪れを思わせる頃

東北は盛岡の地において

華やかな装束を付けた馬たちが
15kmもの道のりを行進する

チャグチャグ馬コ

というお祭りが行われます。


ご存知でしょうか?


日本のお祭りは、
神社の例大祭というものがほとんどです。

何かしら、
人の事に関わる神様を祀っています。

が・・・

このお祭りの主役ですし
神様馬の神様です。

どうして、この地において
馬が主役のお祭りが生まれたのでしょう。

それに、チャグチャグ馬コという名前も

なぜ、チャグチャグ?

と、思わずにはいられません。

そんな、チャグチャグ馬コ歴史
今年(2017年)の開催日程等をお届けいたします。

どうぞ最後までお付き合いください。


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チャグチャグ馬コの歴史

東北は、古くから
有数の良馬産地として知られていました。

中でも、岩手県は「南部駒」という
優良馬の産地でした。

馬についてみてみると、

戦国の世には軍馬として
その後は農耕馬として、

という風に、
昔から、人と深いつながりを持っています。

特に、農業においての馬は
欠くことの出来ない労力でもありました。

そのため、人々は
馬に家族同様の愛情を注ぐようになったのです。

もちろん、岩手の人々も類には漏れず・・・

今に伝わる南部曲り屋が、
そのことを証明しています。
 ※南部曲り屋:馬と人が一つ屋根の下で暮らすように造られた家

そして、馬を大切に思う気持ちが深いからこそ、
当たり前のように、馬の神様への信仰心も生まれたのでしょう。

チャグチャグ馬コの出発点は
鬼越蒼前神社(おにこしそうぜんじんじゃ)です。
 ※鬼越蒼前神社は駒形神社とも呼ばれます。

この神社には、農業の神、馬の守り神として、
男子騎馬像の蒼前様が祀られています。

農民が、農業で体を酷使している馬体の安全を祈って
蒼前様を詣でた蒼前詣
チャグチャグ馬コの起源と言われています。




鬼越蒼前神社の祭礼は、
元々、旧暦5月5日に行われていました。

当初は、田植前の忙しい時期に
当たっていたこともあり

この日だけは仕事を休み、
神社の境内で1日を過ごす

という風習が生まれたのだそうです。

蒼前詣がいつから行われていたのかは不明ですが
おおよそ江戸時代の初期と考えられています。


時が過ぎ、明治時代になると
チャグチャグ馬コは、一時的に衰退します。

が・・・

明治20年代には、復活します。
 ※明治20年代:西暦1987年~1896年

戦争(日清戦争・日露戦争)により、
軍馬の需要が伸びたことが大きな要因です。

当時のチャグチャグ馬コは、
1000頭ほどの馬が参拝したこともあったそうです。

第二次世界大戦が始まると、
軍馬の需要は、益々増えていきます。

すると、強い馬は、
どんどん戦地へと送られていきました。

ということは?

なんとなく、察しがつくとは思いますが
馬がいなくなり、お祭りどころではありませんでした。

そんなわけで、
戦時中、暫くの間は中止されていました。


チャグチャグ馬コが、再び復活したのは
1945(昭和20)年になります。

この時は、30頭ほどのパレードだったそうで
本格的な復活は、1951(昭和26)からとされています。

また、時代の流れとともに
農作業の時期も、少しずつずれてきたのでしょう。

1955(昭和30)年になると
旧暦5月5日が、田植えの時期で忙しくなることから
例祭の日にちが、新暦6月15日に変更されます。

その後、2001(平成13)年より
6月の第2土曜日に行われるようになりました。


チャグチャグってなに?

多分ですが、
このお祭りの名前を聞くと

チャグチャグってなに?

と、気になる方もいらっしゃるかと思います。

これはねぇ~
馬が付けている衣装に秘密があるんです^ ^

チャグチャグ馬コに参加する馬は、
小荷駄馬装束という衣装を着けます。

これは、参勤交代で荷物を運んだ
馬部隊の装束に由来しています。

衣装の詳しい説明は、
長くなるので割愛させていただきますm(_ _)m

気になる方は、こちらをご覧ください。
 ⇒「チャグチャグ馬コの装束は誰が決めたの?」

で・・・

その衣装のパーツに、
鳴輪(なりわ)というものがあります。
 ※鳴輪:山を歩く時の熊や狼除けにつけられたものと言われています。

ドーナツ型をした
金属で出来ているものです。

さらに、衣装には、
大小700個ものが付けられています。

当然、馬が歩みを進める度に、
鳴輪と鈴は音を奏でるわけで・・・

チャグチャグは、
その音を言葉で表したものになります。



チャグチャグ馬コ 2017年開催日程!

さぁて、お待たせいたしました。

ここからは、チャグチャグ馬コ2017年
日程等、開催情報をお届けいたします。


チャグチャグ馬コは、
毎年6月の第2土曜日に行われています。

今年(2017年)の開催は
6月10日(土)です。

朝早くから、着飾った馬コとその家族が、
鬼越蒼前神社に集まってきます。

行列の出発前に、馬コと家族が一緒になって
人馬の無病息災、家内安全、五穀豊穣などを祈願します。



順路について

チャグチャグ馬コは、鬼越蒼前神社から
盛岡八幡宮までの、約15kmを練り歩きます。

主な通過点と、通過予定時刻
以下の通りです。

  • 鬼越蒼前神社          9:30発
  • 滝沢ニュータウン北側交差点  10:00
  • 滝沢ニュータウン南側交差点  10:20
  • 盛岡少年院          10:35
  • 青山町中央通商店会 10:55着  11:15発(☆)
  • 天昌寺交差点         11:40
  • 館坂交差点          11:55
  • 夕顔瀬橋           12:05
  • 材木町商店街    12:10着  12:30発(☆)
  • 旭橋             12:35
  • 盛岡駅            12:40
  • 開運橋            12:45
  • 大通三丁目          12:50
  • 大通一丁目          12:55
  • 桜山神社           13:00
  • 県庁・市役所前        13:10
  • 中津川            13:15(☆)
  • 中の橋            13:15
  • もりおか啄木・賢治青春館   13:20
  • 八幡町            13:25
  • 盛岡八幡宮     13:30着

上記で「☆」の場所は、
馬コの休憩場所となっています。

水を飲んだり草を食んだりしている姿を
カメラに収めるにも、いい場所かもしれません。

3か所目の中津川では、
ここまでで巡行を終える馬コ達が列から外れます。

中津川に立ち寄らない馬コ達だけが、
終点の盛岡八幡宮まで巡行します。

詳しい巡行路は、
こちらから地図でご覧いただく事ができます。
 ⇒ 「チャグチャグ馬コ」
 ⇒ 「鬼越蒼前神社周辺マップ」


アクセスについて

ここでは、チャグチャグ馬コの出発点となる
鬼越蒼前神社までのアクセスをご紹介いたします。


※チャグチャグ馬コ開催時の臨時駐車場も一緒に載っています。

JRでお越しの場合

 ◎東北新幹線「JR盛岡駅」→ タクシー 約20分

 ◎東北新幹線「JR盛岡駅」
  → バスターミナル9番乗り場「滝沢営業所行」(岩手交通)
  → 「滝沢鵜飼」下車 徒歩約20分

 ◎東北新幹線「JR盛岡駅」→無料シャトルバス 約35分


車でお越しの場合

 ◎東北縦貫自動車道「盛岡I.C」~県道223号線
   ~県道16号線 約15分


駐車場について

蒼前鬼越神社には、
駐車場がございません。

お祭り当日には

  • 滝沢市役所(青)
  • 鵜飼小学校一般車両臨時駐車場(緑)
  • 滝沢総合公園体育館駐車場(緑)

を、ご利用ください。
 ※各駐車場の場所は、上記地図にてご確認ください。
  カッコ内の色が、地図上のアイコン色になります。


但し、雨天の場合に限り
鵜飼小学校一般臨時駐車場は利用不可となりますので、
悪天候の場合には注意が必要です。

また、各駐車場より鬼越蒼前神社までは
無料シャトルバスをご利用ください。


盛岡市内の駐車場について

チャグチャグ馬コの巡行路から近い
主な駐車場を以下の地図にまとめました。


※地図内アイコンの色が以下カッコ書きの色になります。



◎内丸・市役所近辺(紺)
 岩手公園地下駐車場(収容数:93台 料金:30分150円)
 マルフジ内丸駐車場(収容数:100台 料金:20分100円)
 岩手酒類卸駐車場(収容数:60台 料金:30分100円)

◎中央通近辺(赤)
 金田一駐車場(収容数:242台 料金:1時間200円)

◎大通り周辺(オレンジ)
 MOSSパーキング(収容数:268台 料金:20分100円)
 喜の字パーキング(収容数:45台 料金:20分100円)

◎盛岡駅周辺(紫)
 ジャスター盛岡駅南口有料駐車場
     (収容数:30台 料金:50分100円、最大24h500円)


交通規制について

チャグチャグ馬コでは、行列の巡行に合わせ、
各所で交通規制が行われます。

大まかな場所と時間帯は
先にもご案内いたしました巡行路図に乗っています。
 ⇒「チャグチャグ馬コ」

図の中で、

  • 鬼越蒼前神社付近
  • 国道46号線
  • 赤い点線で囲われた場所(①~⑤)

が、交通規制の掛かる場所となりますので、
ご確認いただければと思います。





綺麗に着飾った100頭近くもの馬が列をなし
約15kmもの道のりを練り歩くチャグチャグ馬コ。

その背には、女性や子供を乗せていますし
アスファルトがほとんどの道のりです。

正直、馬もさぞかし難儀だろうなぁ~
と思いつつ、この記事を書いていました。


最後になりますが、
馬は、神経がとても細やかな生き物です。

見ている人の大きな声
写真のフラッシュにも、敏感に反応します。

主催者側からは、
ドローンの使用禁止願いも出されています。

また、馬に触ろうと後から近づくと
蹴られてしまう事もあるそうです。

お祭りだからと、騒ぐだけではなく
観る側としての節度も、大切にして欲しいと思います。



≪参考≫
 チャグチャグ馬コ / 盛岡観光情報
 馬と人インタビュー 第3回 藤倉孝作 / 馬と人
 チャグチャグ馬コ / 岩手県滝沢市



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