笹の葉 さぁらさらぁ~ 
のきばに揺れるぅ七夕の夜
おぉ星さま きぃらきらぁ~ 
空から見てる

ごしきのたぁんざくぅ~ 
わたしが書いたぁ
おぉ星さま きぃらきらぁ~ 
金銀すなご♪


「たなばたさま」の歌、
ご存知です・・・よ・ね?!

短い歌詞ではありますが「幼い子供の目に写る、七夕飾りとキラキラ輝く天の川」そんな情景が浮かんできます。


ところで、笹竹に願いを書いた短冊を結んだり、輪つなぎなどを飾る七夕飾りですが、どうして笹竹を使うのかはご存知ですか?

また、お飾りひとつひとつにも意味があるのはご存知でしょうか。


そのあたり・・・知りたくはありませんか?



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七夕飾りに笹竹を使うのはなぜ?

七夕飾りに無くてはならない笹竹ですが、七夕飾りの風習が始まるずっと前から、笹・竹は神聖なものとされていました。

笹竹が、天に向かってまっすぐ伸びる力強さに生命力を感じたり、殺菌力の強い葉には、厄除けの力があると信じられていたのです。

そのため、笹で体を清めたり、厄払いの儀式に用いられていました。

また、風にそよぎさわさわという葉の音が神を招くとして、精霊(祖先の霊)や神様が宿る依代(よりしろ)と考えられていました。


七夕飾りの由来

七夕飾りには、中国から伝わった乞巧奠(きこうでん)の行事が関わっています。

乞巧奠では、祭壇に針や糸などを供えて、機織や裁縫の上達を祈りました。
乞巧奠②
この行事が日本に伝わり、宮中行事として行われていた時には、同じ様に祭壇を設けてお供え物をし、機織や裁縫、技芸の上達を祈っていました。

そして、織姫と彦星へのお供え物の目印として、祭壇のそばに神聖な笹竹を立てたのだそうです。

その笹竹に、五色の織り糸を掛けたのが、七夕飾りの始まりといわれています。

その後、祭壇に供られていたお供物が、お飾りに変化して笹竹に掛けられるようになりました。

時代にすると、室町時代のころです。

江戸時代にもなると、一般の家庭でも玄関の前に七夕飾りを立てるようになりました。


七日盆(なぬかぼん)・盆初め

ところで、「祭壇」「笹」「お飾り」「お供え」と聞いて、お盆に飾る「精霊棚」を思い浮かべたりはしませんでしたか?

実は・・・

七夕の日は、お盆と深いつながりを持っているのです。


旧暦の7月7日は、「七日盆」「盆初め」といって、お盆の始まる日でもありました。

この日に、お墓の掃除をしたり井戸をさらったりして、お盆を迎える準備をしていました。

また、お盆を迎える前に、平素のけがれを祓う禊ぎの行事が多く行われる日でもあります。

あなたの住んでいる地域では、七夕の日に海や川で水浴びをしたりはしませんか?

そういえば、ある!というのであれば、この禊ぎの風習が今も生きているということです。

「七夕送り」も、その1つで、笹竹やお供え物を川や海に流し、罪や穢れを祓ったと言われています。

が・・・

七夕送りは精霊流しと同様のもので、本来は、お盆が済んだ15日に流すものでした。後に、七夕が独立したため7日に流すようになった。というのが通説になっています。


お飾りの意味や由来は?

ここまでは、七夕飾りという大きな枠でお届けしてきましたが、
短冊に代表されるお飾りにもひとつひとつ意味があります。

それでは、さっそく見ていきましょう!


短冊

「五色の短冊」とたなばたの歌にも登場する短冊ですが、乞巧奠が伝わったばかりの頃は、短冊を飾るのではなく、五色の糸を供えていました。乞巧奠糸

この糸が、後にとなります。

江戸時代になり、庶民の間に七夕が広まると、高価な布はなかなか手に入れにくいことから、紙の短冊へと変化していきました。

短冊に願い事を書くようになったのも、江戸時代になってからの事です。

かつて、七夕が宮中行事だった頃は、カラドリの葉にたまった夜露で墨をすり、梶の葉に和歌を書き笹竹に吊るすことで、書道などの上達を願う風習がありました。

この風習がもとになり、手習いの盛んだった江戸時代になると、その上達を祈って短冊に願いを書くようになったと言われています。


五色について

「五色の短冊」の五色は、中国の陰陽五行説からきています。

「赤」「青」「黄」「白」「黒」が本来の色です。

それぞれの色は「人間の守るべき5つの徳(五徳)と対応している」といわれています。

色と五徳の対応、それぞれの色が持つ意味は以下の通りです。

  • 青=仁 徳を積む・人間力を高める
  • 赤=礼 父母や祖先への感謝の気持ち
  • 黄=信 信頼、知人・友人を大切にする
  • 白=義 義務や決まりを守る
  • 黒=智 学業の向上

後になって、古くからすべてをまとめる色で「最上色」といわれる「紫」が「黒」に変わって利用されるようになり、「赤」「青」「黄」「白」「紫」の五色となりました。

ちなみに、「青」は「緑」でも代用することができます。


紙衣(かみこ(ご)ろも・かみこ)

笹飾りの一番上に飾られているミニチュアの着物、と言えばお解かりいただけるでしょうか。
紙衣
そのお飾りが「紙衣」です。

棚機津女が織り神にささげた衣(神衣)ということで、七夕飾りの一番上に飾られています。

紙衣には、2つの意味があります。

1つは、女の子の裁縫や機織の上達を願うもの、もう1つは人形(ひとがた)として、病気や災害の身代わりになってもらうというものです。

今では、折り紙で折ることの多い紙衣ですが、以前は、紙で着物を縫ったり、紙の雛形に運針して、着物に仕上げたりしていたそうです。


巾着(きんちゃく)

巾着は、その昔、金銭を入れて腰に下げていた、今でいうお財布に当たるものです。巾着

巾着の口を、紐でしっかり結ぶ事で、節約や貯蓄の心を養います。

また、商売繁盛の願いも込められています。


投網(とあみ)・網飾り・ねじり網

いろいろな呼び方をされていますが、漁で使う魚を取る網を模した同じお飾りを指しています。投網

海の幸の大漁を願うと共に、海の恵みへの感謝を表したお飾りです。

また、幸せを絡め取るという意味も持っています。


吹流し(ふきながし)

吹流しは、織姫の織り糸を象徴しています。
吹流し

昔、笹竹に五色の織り糸を垂らしていたものを紙で模したのが、現在の吹流しです。

機織や技芸の上達を願うお飾りです。


折鶴(おりづる)

折鶴「鶴は千年」にあやかって、家族の健康と長寿、家内安全を願ったお飾りです。

家庭に七夕飾りを立てていた頃は、その家族の最年長者の年の数だけ鶴を折って飾りました。



屑籠(くずかご)

屑篭には、七夕飾りを作るときに出た、くずかご紙くずを入れて飾りにします。

物を粗末にせずに、倹約と清潔を大切にする心を養います。


この他にも

  • 菱飾り … 星が連なる天の川をイメージしたもの
  • 提灯  … 心を明るく照らしてくれますように
  • 星飾り … 星に願いがかないますように
  • 貝飾り … 海の恵みをうけられますように
  • 笹の葉 … 邪気から守ってくれますように
  • 織姫と彦星 … 二人のように永遠の愛が続きますように

などがあります。


最後に・・・

ここまで読み進めてこられたあなたは、

あれ?輪つなぎは???

と、思われたかもしれません。輪つなぎ

七夕飾りとしてだけではなく、ポピュラーな輪つなぎ飾りですが、なぜだか決め手となる由来や意味を探すことができないでいました。

暫くの間、輪つなぎに関する情報を募集していたのですが、ありがたい事にコメントをいただきました。感謝します。

加えて、筆者も調べ直しみたところ、やはり古くからの由来等々に出会うことはありませんでした。

情報をまとめると、「輪がつながっている」ということで「夢が消えずにつながっていく」という意味が一般的となっているようです。

こどもの頃、短冊に書いた夢を、大人になっても持ち続けていられたら、それは素敵な事かもしれないですね☆



≪参考≫
 七夕の由来 / 株式会社大紀元
 なぜ笹竹を立てるの? / 冠婚葬祭のなぜ? (特非)通訳技能向上センター
 七夕まつり(日本年中行事) / 仏教質問箱 法華宗(陣門流)
 七日盆と七夕 / お話歳時記
 七夕(たなばた) / 日々是活き生き 暮らし歳時記
 仙台七夕の七つ飾り / 鳴海屋紙商事株式会社



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