鬼はぁ~外!福はぁ~うちっ!!

節分といえば、豆まきが定番行事ですが・・・

柊鰯(ひいらぎいわし)といって

柊と鰯の頭で作ったお飾り(?)を

玄関に飾る風習がある事は、ご存知ですか?

節分③

節分に鰯って???

と、なかなか結びつかない方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

お住いの地域によっては
見聞きしない風習かもしれません。


それでは、早速ですが、

柊鰯とはどのようなものなのか?

というところから見て行きましょう。


Sponsoerd link


柊鰯とは?

文字で説明するよりも、ご覧いただくのが一番!
だと思いますので、写真でご確認ください。

柊鰯

このように、
柊の枝に焼いた鰯の頭を刺したもの
柊鰯です。

柊鰯の作り方

【材料】
 鰯の頭 1つ
 葉の付いた柊の枝 1本(20cm程度のもの)

【作り方】
 鰯の頭をこんがりと焼きます。
 柊の枝に、鰯の頭を刺します。
 ※丸ごと一匹焼いた鰯から、頭を切り離してもOKです。

出来上がった柊鰯は、玄関先に飾りましょう。


それにしても、
なぜ?節分に柊と鰯なのか、不思議に思いませんか?


柊鰯の由来

上巳(じょうみ)の節句の桃や
端午の節句の菖蒲のように臭いの強いもの。

そして、松の葉や柊のように尖ったもの
古くから魔除け厄除けとして用いられていました。

また、「門守(かどもり)」といって
御守の類を門口に飾り、
魔物や災難などをよけるおまじないとする風習もありました。


柊鰯は、この門守のひとつです。鬼

鰯の生臭い臭いと柊の痛いトゲ
鬼の苦手なものとされていました。

鰯の頭を焼くのは、その臭いと煙で
鬼が近寄る事が出来ないようにするためです。

それでも、鬼が中に入ろうとすると
柊のトゲが目を刺し、
入る事ができないのだそうです。

この他に、

鰯の頭を焼いた煙で鬼をおびき出し、
柊のトゲで鬼の目を刺して追い返す。

という説もありますが、
こちらは、ちょっと攻撃的ですね(汗;




柊鰯が、歴史上最初に登場するのは、
平安時代になります。

土佐日記にある、935(承平5)年、
正月の記述が、最も古いとされています。

当時は、鰯ではなく(ぼら)の頭を用いており
正月のしめ飾りに柊の枝と一緒に刺していました。

鯔は、成長とともに名前が変わる出世魚なので
めでたいとされ、飾られていたそうです。

ただ、いつどうして、鯔が鰯に変わったのか?は、
未だに解明されていません。




さて、柊鰯がどのようなものなのか?

というところは、だいたいでも
解っていただけたかと思います。

節分の時に、玄関先に飾るもの
という所も、大丈夫ですね?!

そこで・・・です!

「飾る」と聞いて、
いつまで飾るのか?気にはなりませんか?


柊鰯はいつからいつまで飾るの?

古くから伝わる風習に、ありがちなことですが
柊鰯を飾る期間も類にもれず、地域差があります。

いくつかのパターンがありますので
主だったところをあげておきます。

  • 小正月の翌日(1月16日)から節分の日まで
  • 節分の日のみ
  • 節分の日から2月いっぱい猫とさかな
  • 節分の日から一年間 

の4つです。

面白いところでは、
鰯の頭が、猫に食べられるまで飾っておく
というものがありました^ ^

いずれにせよ、
必ずこうという決まりごとはありません。

お住まいの地域に伝わる方法を、重んじてください。


取り下げた柊鰯はどうするの?

ところで、お役目を終えた柊鰯ですが、
そのままゴミ箱に直行というのは、さすがに気が引けませんか?

柊鰯には、処分方法もいくつかあります。

  • 神社で焚き上げてもらう
  • 玄関先に埋める
  • 灰になるまで焼いて、玄関先に盛る
  • 塩で清めてから半紙に包んで捨てる

の4通りです。

神社でお焚き上げをする場合は
お近くの神社のどんと祭へ持参してください。

  • 柊鰯を取り下げるのが、
    当年の2月4日であればその年のどんと祭
  • 翌年の2月3日に掛け返る場合は、翌年のどんと祭

になります。

ただ、どんと祭に行く事が出来ない場合や
近年の住宅事情を考えると、

塩で清めてから半紙に包んで捨てる

という方法が、無難のように思います。

柊鰯は、鬼除けですから
単なる生ゴミとしての扱いは避けたいところです。


最後に・・・

柊鰯は、地域によって、
焼嗅(やいかがし)、やっかがし、やいくさし、やっさし
柊鰯、柊刺し と、呼び方も様々です。

また、柊鰯に豆柄(まめがら)やトベラ
もしくは、家内安全の御札を添える地域もあります。
 ※豆柄=種子を取り去った大豆の枝
  トベラ=トベラ科トベラ属の常緑低木
      枝葉に悪臭があるため、魔除けに用いられました


柊鰯は、日本でも限られた地域にしか現存しません。

こういった風習が、
廃れることなく受け継がれて行きますように・・・。

Sponsoerd link

あわせて読みたい関連記事