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【二十四節気】 小雪の意味とは?2023年はいつ?

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紅葉の葉が散り始め、入れ違うように銀杏が黄色に色づく頃になると、日差しも弱くなり、しだいに冷え込みがきつくなってきます。

銀杏④-min

北国からは、初雪のたよりがちらほら聞こえてきたりして・・・

すぐそこに、これから訪れる本格的な冬の足音を感じつつ今年の冬は、どうなんだろう?と、ついつい雪の降る量など、これからの気象状況が気になってしまう。

そんな頃、季節を表す二十四節気では小雪しょうせつを迎えます。

小雪は、二十四節気の中でも、馴染みの薄い節気のひとつかもしれません。

今回は、小雪という節気について、

  • 小雪の意味(こよみ便覧の記載より)
  • 小雪の季節(七十二候の言葉を基にしています)
  • 小雪の日と期間

という、三本柱でお届けいたします。

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二十四節気 小雪の意味は?

二十四ある節気の中で二十番目に訪れる小雪は、小さい雪と書いて「しょうせつ」と読みます。

決して「こゆき」ではありませんので、お間違えの無いようにお願いいたします。

さて、前置きはこのくらいにして、本題に移ります。

さっそく、どうしてこの時期を小雪としたのか?その意味を解説しているこよみ便覧の記載をみてみましょう。
※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書です。

小雪の欄には、
「ひゆるがゆへに雨もゆ紀となりてくだるがゆへなり」
とあります。

このままでは解りにくいと思うので、読みやすいように書き直すと
「冷ゆるが故に、雨も雪となりてくだるが故也」
となります。

もっと解り易く現代文にしてみると、
「冷え込みが厳しくなり、雨も雪となって降ってくるから(小雪)である」
ということです。

雪③-min

ここまでを踏まえて、小雪の意味を考えると、小さな雪ではないことだけは確かです。

「小」には、小さいの他に、少しとかわずかという意味があります。

小降りの雨の事を小雨こさめと言いますが、これはわずかな雨を表す言葉です。

小雪も同様で、その意味はわずかな雪であり、わずかな雪が降る季節を表していると解釈することができます。

二十四節気 小雪!どんな季節なの?

小雪の意味が解ったところで、今度は小雪の季節を見てみましょう。

ひとつの節気を、初候・次候・末候の三つに分けることで、より現実に近い季節を伝えている七十二候があります。

ここからは、その七十二候の言葉を基に、小雪の季節についてお届けいたします。

小雪 初候 虹蔵不見

「虹蔵不見(にじかくれてみえず)

日の光が弱まって、虹を見かけなくなる季節を表しています。

秋の日差し-min

もしかしたら、と書いて隠れると読む事に、違和感を覚えているかもしれません。

きっと、お蔵のイメージが強いからでしょう。

ここでの蔵は、もとをただせば「物をしまっておく建物」という意味なのですが、それが転じて、隠して表にあらわさないという意味を持っています。

虹は、太陽光が雨に当たって屈折することでその姿を現します。

この時、太陽の光が弱いと白っぽくなりますし、雪では屈折がおきません。

「隠」ではなく「蔵」という文字を用いていることが、この季節を象徴しているように感じます。

小雪 次候 朔風払葉

「朔風払葉(さくふうはをはらう)
※「きたかぜはをこのはをはらう」とも読みます。
北風が、木の葉を払いのける季節を表しています。

舞う木の葉-min

朔風は、北風という意味です。

は太陰暦において新月の日の事で、ついたちとも読まれ、月の1日目を指します。

要は、1番目ですから「はじめ」という意味も持っています。

これがどうして北と繋がるのか?というと、方角を十二支で表した時、一番初め(朔)の干支であるの指す方向が北だからと言われています。

ところで、北風は肌に刺さるほど冷たいものですから、好きという方は少ないかと思います。

そんな北風に吹かれてたくさんの木の葉が舞い落ちる光景を、落葉時雨おちばしぐれというそうです。

真っ赤に染まった木の葉が時雨のように舞い落ちる風景は、春の桜吹雪と対照的ではありますが、きっと美しいものでしょう。

小雪 末候 橘始黄

「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

橘の葉が、黄色に色づく季節を表しています。

橘-min

橘は柑橘系の常緑樹ですが、果実が熟す頃に、葉の色が少しだけ黄色みを帯びます。

さて、今ではあまり馴染みのないですが、日本に古くから自生している、日本固有の柑橘類になります。

古事記や日本書紀といった古い文献にも記載があり、万葉集では70首もの和歌が、橘を題材として詠まれているそうです。

また、家紋にも橘紋という橘をモチーフとしたものがありますし、文化勲章のデザインは、橘の花をモチーフとしています。

こうしてみると、橘は意外と身近な植物だと感じることができるのではないでしょうか。

とはいえ、現在はその個体数が激減しており、山口県萩市に自生しているものは、絶滅危惧種として指定されているほどです。

古くから日本に自生していた植物が失われつつあるということに、どことなく寂しい思いがしてしまいます。

2023年の小雪はいつ?

もしかして、ここが気になっていたとしたら、大変お待たせいたしましたm(_ _)m

旧暦では10月後半の節気となっている小雪ですが、新暦にすると11月22日頃となり、その期間は次の節気である大雪たいせつの前日までとなります。

2023(令和5)年の小雪は?というと、その日は11月22日で、期間は11月22日~12月6日です。

ちなみに・・・

2024(令和6)年の小雪の日は11月22日、その期間は11月22日~12月6日までとなり、今年と同様になっています。

最後に・・・

余談ではありますが、やっぱりこの時期においしい食べ物って気になりませんか?

本格的な冬の季節を直前に控えた小雪の季節は、ちょうど牡蠣白菜がおいしい時期になります。

生ガキやカキフライもいいですが、牡蠣鍋!!おいしいですよねぇ~っ♪

冷えた身体には、暖かい鍋が一番かな?!と、思ったりしています^ ^

あ!話は変わりますが、この頃からそろそろ風邪が流行する時期に差し掛かりますので、お体には気を付けてお過ごしください。

≪参考≫
旧暦で楽しむ日本の四季 二十四節気と七十二候 / 別冊宝島編集部編
小雪 -白銀の世界も間近に- / Sai-Jiki 歳時記 日本の四季を楽しむ、共感する
二十四節気と七十二候 小雪 / 不変山永寿院

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