【おしらせ】当ブログ記事内にあるリンクについて…一部アフィリエイトリンクが含まれています。個別の対応が間に合わない状態ですので、この場にてお知らせいたします。
スポンサーリンク

半夏生(はんげしょう)とは?どんな日を意味するの?2024年はいつ?

スポンサーリンク

「半夏生」

はんなつなま?

半分夏が生まれる?

これって、いったい何???

恥ずかしながら、「半夏生」の3文字を初めて見た時の正直な感想です(汗;

半夏生は「はんげしょう」と読み、「雑節」のひとつに当たります。

また、たこを食べるという風習がある日でもあります。

タコ-min

半夏生の日にたこを食べる?
土用の丑の日にうなぎなら知ってるけど・・・

それはそうと、半夏生っていつなの?

というあなたのために、半夏生にまつわる話をお届けいたします。

ここでは、

  • 半夏生はいつ?
  • 半夏生ってどんな日なの?

という2つの疑問に焦点をあてました。

それでは、早速話を進めていきます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

半夏生はいつ?

先にも書いたとおり、半夏生は「雑節」の1つです。

夏至の日から数えて11日目にあたる日、もしくはその日から5日間をいいます。

月日でいうと7月2日頃、もしくは7月2日頃から6日頃までになります。

夏至の日は毎年同じではありませんから、半夏生の日(期間)も、それに合わせて変わります。

ちなみに・・・
2024(令和6)の半夏生は7月1日(~5日)、2025(令和7)年は今年と同様で、7月1日(~5日)となっています。

それにしても、半夏生はんげしょうって、おかしな呼び名だと思いませんか?

どうして夏至から11日目の日を、半夏生と呼ぶようになったのでしょう。

半夏生の由来

半夏生の「半夏」は、烏柄杓からすびしゃく」という薬草の漢名からきています。

ちょうど「半夏」の「生」える時期にあたることから、半夏生と呼ばれるようになりました。

なるほど・・・と思ったらすみませんm(_ _)m

これは1つの説にすぎず、また別の説もあります。

それは「半夏生」の花が咲く時期だからというものです。

半夏生は半夏とは全く別の植物で、和名で「片白草かたしろくさ」と言われており毒草です。

ちょうど7月初旬から花を咲かせ、葉の数枚の一部、しかも表側だけが白くなります。

それが、半分化粧をしているように見えることから、付いた名前が「半化粧」

その後、転じて「半夏生」となったと言われています。

「半夏(烏柄杓)」と「半夏生」は、よく混同されていますが、写真で見ると一目瞭然です。

半夏-min半夏生-min
※向かって左が「半夏(烏柄杓)」、右が「半夏生」です。

半夏生の時節

半夏生が属する「雑節」というくくりは、日本で生まれた季節の目安となる日です。

半夏生は、梅雨明け間近(地域によっては梅雨明けすぐ)の頃を示しています。

農業が中心だった頃の日本において、半夏生は大切な節目の日でした。

「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」

ということわざや、

「半夏半作」
※半夏生以降の田植えは、はなはだしく収穫が減少する。という意味

という言葉があり、夏至を過ぎて半夏生に入る前までに、田植えを済ませていました。

田んぼ-min

仮に、その年が天候不順で作業が遅れていたとしても、半夏生の日以降は田植えをしないという習慣があったり、半夏生の期間中は農作業を休みにするという地方もありました。

無事に田植えを終えた農家では、半夏生の日の天候で、稲作の豊凶を占っていたそうです。

半夏生の日は物忌(ものいみ)の日だった?!

過去において、半夏生の日は物忌みの日でもあったと言われています。

酒肉をとらず野菜を食べず井水を飲むことを禁じたり、地荒神(ちこうじん=畑の神)を祭り、神酒・麦団子を神に供えることをしていました。

※物忌みとは?
神聖なものをはばかり、穢れや不浄なものに接触しないように心身ともに忌むこと。(歴史民族用語辞典より)
「忌む」には
  • 畏敬すべき崇高なものや不浄なものなどを、神秘的なものとして恐れ避ける。
  • 不快に思って遠ざける。近づくことを嫌う。
  • けがれを避けて慎む。
  • 受戒する。

という意味があります。(三省堂 大辞林より)

日本各地に伝わっている物忌みの日としてのいわれは、

【三重県】
ハンゲという妖怪が徘徊する。

【青森県】
半夏生の日の後に田植えをすると、1日につき1粒ずつ収穫が減る。

【佐賀県】
地荒神を祭る日

【埼玉県】
竹の花が咲いたり消えたりする。それを見ると死ぬので、竹林に入ってはいけない。

など、地域によって様々です。

そしてこの物忌みは、田植えで疲れた身体を癒すための昔の人の知恵ではないか?とも言われています。

確かに・・・

よくよく考えると、今のように機械化されていない時代の田植え(農作業)は、かなりの重労働でしたから、まとまった休息が必要だったのかもしれません。

体あっての物種というところは、今も昔も変わらないことなのでしょう。

さて、気になる半夏生とタコについては、記事を改めてお届けしています。

半夏生にタコを食べる理由とは?タコの日って何?
半夏生の食べ物を調べていたら、タコ・鯖・うどんと、地域によって違いがあることが解りました。この3つの食べ物について、半夏生に食べられるようになった由来と食べ物の持つ効能についてお届けいたします。この記事では、「タコ」についてまとめています。

タコ以外で半夏生に食べられている代表的な食べ物もそれぞれ記事にしていますので、もしご興味がありましたらこちらの一覧から気になる記事を選んでご覧ください^ ^
 ⇒「半夏生に関する記事一覧」

≪参考≫
半夏生 / 日々是活き生き―暮らし歳時記
現代こよみ読み解き事典 / 岡田芳朗+阿久根末忠編著
半夏生 / 日本文化いろは事典
歳時記「半夏生(はんげしょう)」の不思議 / tenki.jp

コメント

  1. ちとせ より:

    こんにちは。今日スーパーで半夏生という言葉を初めて目にして検索してみたらコチラにたどり着きました。
    昔からの風習というのはよく出来てますね。このようなサイトがあるのは嬉しいです他の記事も見にまた寄らせて頂きます(*^^*)

    • より:

      ちとせさん
      こんばんは。コメントありがとうございます。
      半夏生は昔からある雑節ですが、風習として残っている地域が限られていたりするので、この日なに?ってなっちゃいますよね。
      自分も最初はそうでした^ ^;
      二十四節気と雑節についてほかの記事もありますので、ぜひお楽しみいただければと思います。
      この度のご訪問、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました