「半夏生」

はんなつなま?

半分夏が生まれる?

これって、いったい何???

「半夏生」の3文字を初めて見た時の感想です(汗;


半夏生は「はんげしょう」と読み

「雑節」のひとつに当たります。

また、たこを食べるという風習がある日でもあります。

たこ

半夏生の日にたこを食べる?

土用の丑の日にうなぎなら知ってるけど・・・

それはそうと、半夏生っていつなの?

というあなたのために
半夏生にまつわる話をお届けいたします。


今回は、

半夏生はいつ
半夏生はどのような日なの? この2つに焦点をあてました。


それでは、どうぞ♪


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半夏生はいつ?

先にも書いたとおり、
半夏生は「雑節」の1つです。

夏至の日から数えて11日目にあたる日
もしくは、その日から5日間をいいます。

月日でいうと、7月2日頃
もしくは7月2日頃から6日頃までになります。

夏至の日は、毎年同じではありませんから
半夏生の日(期間)も、それに合わせて変わります。


ちなみに・・・
2017(平成29)の半夏生は7月2日(~6日)、
2018(平成30)年も、7月2日(~6日)です。


それにしても半夏生(はんげしょう)って
おかしな呼び名だと思いませんか?

なぜ?
夏至の日から数えて11日目にあたる日を
半夏生と呼ぶようになったのでしょう。


半夏生の由来

半夏生の「半夏」
「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草の漢名からきています。

ちょうど「半夏」「生」える時期にあたることから
半夏生と呼ばれるようになりました。

と・・・

これは1つの説にすぎず、また別の説もあります。

それは「半夏生」の花が咲く時期だからというものです。

半夏生は半夏とは全く別の植物で、
和名で「片白草(かたしろくさ)」と言われており、毒草です。

ちょうど7月初旬から花を咲かせ
葉の数枚の一部、しかも表側だけが白くなります。

それが、半分化粧をしているように見えることから
付いた名前が「半化粧」

その後、転じて「半夏生」となったと言われています。


「半夏(烏柄杓)」と「半夏生」は
よく混同されていますが、写真で見ると一目瞭然です。

半夏半夏生
※向かって左が「半夏(烏柄杓)」、右が「半夏生」です。


半夏生の時節

半夏生が属する「雑節」というくくりは、
季節の目安となるものです。

半夏生は、
梅雨明け間近(地域によっては梅雨明けすぐ)の頃を示しています。

農業が中心だった頃の日本では
農家にとって半夏生は大切な節目の日でした。

「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」

ということわざや

「半夏半作」
 ※半夏以降の田植えは、はなはだしく収穫が減少する。という意味

という言葉があり
夏至の日以降、半夏生に入る前までに田植えを済ませていました。


田んぼ

もし、その年が天候不順で作業が遅れていたとしても
半夏生の日以降は田植えをしない。という習慣がありました。

また、半夏生の期間中は
農作業を休みにするという地方もありました。

無事に田植えを終えた農家では
半夏生の日の天候で、稲作の豊凶を占っていたそうです。


物忌(ものいみ)の日

半夏生の日は、物忌みの日でもありました。

酒肉をとらず、野菜を食べず、井水を飲むことを禁じたり、
地荒神(ちこうじん=畑の神)を祭り、
神酒、麦団子を神に供えることをしていました。

※物忌みとは?※

神聖なものを憚(はばか)り
穢れや不浄なものに接触しないように心身ともに忌むこと。
(歴史民族用語辞典より)

「忌む」には

  • 畏敬すべき崇高なものや不浄なものなどを、
     神秘的なものとして恐れ避ける。
  • 不快に思って遠ざける。近づくことを嫌う。
  • けがれを避けて慎む。
  • 受戒する。

という意味があります。(三省堂 大辞林より)


物忌みのいわれは、

【三重県】ハンゲという妖怪が徘徊する。

【青森県】半夏生の日の後に田植えをすると
     1日につき1粒ずつ収穫が減る。

【佐賀県】地荒神を祭る日

【埼玉県】竹の花が咲いたり消えたりする。
     それを見ると死ぬので、竹林に入ってはいけない。

など、地域によって様々です。

そしてこの物忌みは、
田植えで疲れた身体を癒すための昔の人の知恵ではないか?
とも言われています。


確かに・・・

今のように機械化されていない時代の
田植え(農作業)は、かなりの重労働でしたから、
まとまった休息が必要といえばそうだったのでしょう。



さて、気になる半夏生とタコについては、
新たな記事にてお話することにしたいと思います。

地域によって、別の食べ物が根付いていますので
そのあたりも併せてお届けいたします^ ^



≪参考≫
 半夏生 / 日々是活き生き―暮らし歳時記
 現代こよみ読み解き事典 / 岡田芳朗+阿久根末忠編著
 半夏生 / 日本文化いろは事典
 歳時記「半夏生(はんげしょう)」の不思議 / tenki.jp



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