一年でお昼の時間が一番短い日といえば?
「冬至」ですね^ ^
「冬に至る」と書くだけあって、冬の本格的な寒さがやってくるのも冬至の頃からと言われています。
特に、北の地方に住んでいる方にとっては、あまりありがたい日ではないかもしれません。
それに、今年はいつなんだろう?と気にはなっても、最近はカレンダーに記載されていない場合もあるので、わざわざ調べている方もいらっしゃるかと思います。
ところで、「冬至」とはどんな日を指しているのかはご存知でしょうか。
まずは、そのあたりから話を始めたいと思います。
冬至とは?
冬至は、二十四節季のひとつで、太陽が冬至点を通過する時刻をいい、この時刻を含む日が冬至の日です。
また、冬至の日から小寒の前日迄の期間を指して、冬至という場合もあります。
1年に2回、天球上で太陽の赤道面からの距離が最大になる瞬間を至点といいます。
至点では、太陽の赤緯の増減が止まって、最大または最小の値に達します。
太陽の赤緯が、最小となる点を冬至点、最大となる点を夏至点と呼びます。
冬至の日は、毎年12月22日前後にあたり、一年のうちで昼間の時間が一番短くなります。
夏至の日と比べると、お昼の長さが5時間弱も違うというのですから驚きです!
2024年の冬至はいつ?冬至の日の決め方は?
冬至の日は、一般的に「定期法」といわれる方式で計算し求められているのですが、その数式は言うまでもなく難しいものです。
冬至は先にも書いたように二十四節気の一つですから、今年の冬至の日を知りたい時は、暦要項で調べるのが一番簡単な方法になります。
現在公開されている暦要項は今年と来年の2年分なのですが、そこで冬至の日を見てみると、2024年は12月21日、翌2025年は12月22日となっています。
これだけでは物足りないような気がしたので、もっと先の日付も簡単に解る方法は無いのかな?と調べてみたら、とある数式を発見しました。
冬至の日 = INT(22.6587+(0.242752*(Y-1900))-INT((Y-1900)/4))
※「Y」は、冬至の日を求めたい年の西暦。
「INT」は( )内の小数点以下を切り捨てる。
この数式は、2099年まで有効ということでしたので、試しに2026年以降10年分を計算してみたとろ
- 2026年~27年 12月22日
- 2028年~29年 12月21日
- 2030年~31年 12月22日
- 2032年~33年 12月21日
- 2034年~25年 12月22日
という結果になりました。
冬至の日の風習
冬至の風習というと、すぐに思い浮かぶのはゆず湯や冬至かぼちゃはないでしょうか。
この他にも、
- 冬至粥を食べる
- こんにゃくを食べる
- にんじん、
だいこん、れんこんなど「ん」の付く食べ物を食べる
という風習が現存しています。
これら風習にまつわるお話は、こちらの記事をご覧ください。
冬至祭はあるの?
話は変わりますが、夏至の日に「夏至祭」があるように、冬至の日に「冬至祭」は無いのかな?と、気になったので調べてみたところ、多くの神社(全国で104ヶ所・2013年データ)が「冬至祭」を開いていることが解りました。
あまりに多いので、神社の紹介は割愛させていただきますm(_ _)m
※穴八幡宮(東京)では、冬至(祭)の日から「一陽来復」お守りが配り始められます。
伊勢市の冬至祭では、冬至ぜんざいのお振る舞いも行われています。
神社によっては、冬至祭を行っていてもホームページ上で掲載していない無い場合もありました。
もし、家の近くの神社は?と気になったなら、お手数かとは思いますが、直接問い合わせてみる事をおススメいたします。
クリスマスの起源は冬至祭だった?!
さて、冬至の風習は古くから根付いているものですが、日本独自の風習だと思ってはいませんか?
それがどうして、冬至は世界中で重要な節目の日となっており、季節の行事があったり、祭日になっていたりします。
古代ヨーロッパでは「ユール(Yule)」という冬至祭が、12日間に渡って行われていました。
冬至の日は夜が一番長く、次の日から、少しずつ陽が長くなっていきます。
ユールは、言わば太陽の「死と復活」のお祭りでした。
そして、クリスマスといえば12月25日ですが、この日はキリストの誕生日としても知られています。
これは今だからそうなのであって、キリスト教が生まれたばかりの頃は、キリストの誕生の日よりも復活の日が重要視されていました。
しかし、キリストの復活がいくら重要だといっても、誕生がなくては起こりえない奇跡という事ができます。
実のところ、キリストの誕生日は定かではありません。
現在の12月25日に定められたのは、コンスタンティヌス帝統治下(4世紀半ば)のローマでの事と言われています。
当時のローマは、キリスト教ではなく異教徒が大きな力を持っていて、ほぼ冬至の日にあたる12月25日を、太陽神を祭る祝祭日としていました。
異教徒との対立なく、キリスト教が浸透して欲しい。
そんな、コンスタンティヌス帝と教会の思いから12月25日がキリストの誕生日に選ばれたということです。
きっと、太陽の復活にキリストの誕生を結びつけたのでしょう。
北欧では、今でも、クリスマスをユールと呼ぶ国々があるそうです。
最後に・・・
冬至とクリスマス・・・
この結びつきは、意外なものでした。
同時に、海外においても、日本と同じように、古い風習と新しい風習が融合して現在まで続く風習があるということに気づかされたところです。
≪参考≫
クリスマスの起源と伝統―ツリー、サンタクロースから料理まで / SUPERMARKET 成城石井
冬至 / お話歳時記
冬至祭を行っている東京の神社リスト / 八雲エンライトメント
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