暦には、多くの専門用語が登場します。
その一つに、「暦日」というものがあるのですが、ご存じですか?
この「暦日」という言葉は、時として日常生活においても登場することがあります。
普段から聞きなれない言葉というよりは、見慣れない文字ですから、いったい何のこと?と思われる方が多くいらっしゃるようです。
そこで暦からは離れますが、暦日が日常で用いられる場合のパターンやその時の考え方をお届けしたいと思います。
とはいえ、まずは暦日そのものの持つ意味をご覧ください。
暦日とは?
暦日は、暦法に基づいて定められた暦上の一日、またはその一日一日の月日の経過を指す言葉です。
※暦法:暦を作る方法、もしくは暦に関する法則
このことが転じて、月日や年月という意味で用いられることもあります。
また、暦日の読み方は「れきじつ」で、歴日と書くこともあることをお伝えいたします。
暦日の数え方と暦日数の計算方法
先に暦日の意味を記しましたが、それだけでは具体的な事が解りにくいのではないでしょうか。
そこでシフト制などの仕事をしていて夜勤だった場合の、ある1日を切り取って説明させていただきます。
仮に、勤務時間は20:00~5:00で、休憩時間1時間の8時間労働だったとします。
この場合、出勤日数は1日になりますが、日付をまたいでいるため暦日は2となります。
つまり、カレンダーに記されている1日(0:00~24:00前まで)が1暦日ということです。
こうなると、暦日数の計算方法は、もうお解りではないでしょうか。
暦日数の求め方は難しい計算式があるわけでもなく、カレンダー上の日数を数えることで求めることができます。
日常で使われている「暦日」の疑問Q&A!
普段の生活を送っている中で、突然「暦日」という聞きなれない言葉を用いられると、いったい何?となることもあるでしょう。
日常生活で暦日が関わることを、Q&Aでまとめてみました。
A:これは、駐車した日数によって駐車料金が変わると思っていただけると解り易いでしょう。
例えば、1暦日1000円だったとします。
ある日の10:00~21:00までその駐車場を利用した場合は、1暦日(同一日内)となり1000円です。
ただ19:00~翌6:00まで利用した場合ですと、日をまたいでいますから2暦日となり2000円かかる計算になります。
A:違います。
労働日数は勤務した日数そのものを言い、暦日数は同一勤務期間のカレンダー上の日数を言います。
暦日数を数える場合は、土日等(平日休みの場合はその休日)を含めての日数になりますのでご注意ください。
A:総日数は、総暦日数の事をいいます。
仮に20日締めの会社であれば、21日~翌20日までの休日を含んだ日数になります。
そして所定労働日数は、総日数から指定の休業日や欠勤日数を引いた日数のことです。
普段はなかなかお目にかからない「暦日」ですが、労務関係の仕事をしている方には関わりの深いものかと思います。
もし暦日について、Q&Aを読んでも解らないとか他に聞きたいことがあるという場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
何かしら、お力添えできることがあるかと思います^ ^
最後に・・・
今回の暦日のように、普段は使わない言葉を耳にすると、考え込んでしまう事があると思います。
記事内容からは離れてしまいますが、もしかしたら方言もそうなのかなぁ~と感じているところです。
親が使わないと子供が解らないのは当然のことですし、学校で教えてくれるはずもありません。
正直、方言で話すことを恥ずかしいと思った時期もありましたが、今では地方文化の一つとして残って欲しいと願っています。
《参考》
現代こよみ読み解き事典 / 岡田芳朗 阿久根末忠 編著
コメント
会社が発行する雇用契約書には勤務時間は〜24:00になっているのに、暦日が2になるから23:59までにタイムカードを打刻する事って言われる。
24:00までが契約なのに変な話。
永遠の風来坊さん
コメントありがとうございます。
確かに、腑に落ちない話だと思います。
1暦日は午前0時~24時間後、要は次の日の午前0時までとなりますので、1秒でも過ぎれば2暦日となりますが、24時ピッタリであれば問題ないと個人的には思うところです。