本日(4/20)新型コロナウイルスの感染拡大防止を鑑みた上で、今年の祇園祭山鉾行事について正式発表がありました。
山鉾巡行、曳き初め、山舁き初めは行わず、山鉾建てについては6月上旬まで待ち模様を見て決めるとのことです。
詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。「令和2年祇園祭山鉾巡行につきまして」
なお、山鉾建てにつきましては、新しい情報が入りましたら、この場所でお伝えいたします。
歴史ある京都の街で、古くから伝えられ続けてきたお祭りの1つに「祇園祭」があります。
1100余年の歴史を持つ祇園祭は、京都の夏が幕を開ける7月に、その1ヶ月間すべてをお祭りの期間として行われます。
2014(平成26)年には、大船鉾の復活(150年ぶり)と、後祭の再開(約50年ぶり)がありました。
それによって、お祭りに厚みが増した事はいうまでもありません。
さて、2019年祇園祭の日程や見どころなどを、以下にまとめました。
長くなりますが、ゆっくりとご覧頂ければと思います。
祇園祭2019(令和元)年の日程
先にも書きましたとおり、祇園祭は、7月の1ヶ月間に渡り行われます。
7月1日の吉符入りに始まり、31日の疫神社夏越祭まで、様々な行事が行われます。
すべての日程をお届けしたいところではありますが、勝手ながら、宵山と山鉾巡行そして、花傘巡行に絞らせていただきます。
もちろん!前祭と後祭の両方をご案内いたします。
前祭 宵山の日程
前祭の宵山は、
- 7月14日(日):宵々々山
- 7月15日(月・祝):宵々山
- 7月16日(火):宵山
という日程で行われます。
夕刻に山鉾に吊られた駒形提灯に火が灯り、祇園囃子が奏でられると、祭りはイッキに盛り上がります。
また、15日と16日は、四条通の八坂神社~堀川間で歩行者天国が行われます。
※18:00~23:00(予定)
この2日間は、夜に露店が立ち並ぶこともあり、賑わいもひとしおです。
宵山の見所はここ☆
なんといっても、函谷鉾の「提灯落し」は必見です!
これは、宵山(16日)の夜、函谷鉾で行われる行事です。
祇園囃子のテンポが速くなり、最高潮に達して終わると同時に、駒方提灯の灯が消えたかと思いきや、イッキに提灯が落とされます。
きっと、言葉で聞いてもピンと来ないと思いますので、動画を用意しました。どうぞ、ご覧ください☆
前祭 山鉾巡行の日程
前祭の山鉾巡行は、7月17日(水)に行われます。
くじ取らずの長刀鉾を先頭に、23基の山鉾が都大路を巡行します。
巡行経路は、
四条烏丸(9:00)
→ 四条河原町(9:35頃)
→ 河原町御池(10:20頃)
→ 新町御池(11:20頃)
です。
山鉾の巡行順は、くじによって決められますが、先頭を行く長刀鉾は毎年先頭と決まっていますので、くじを引く事はありません。これが「くじ取らず」と言われている理由です。
前祭 山鉾巡行の見所はここ☆
山鉾巡行の見所といえば、「辻回し」です!
辻回しって何?と思うかもしれませんが、一言で言うと、山鉾の方向転換です。
山鉾には、鍛冶を取る機能が備わっていないため、交差点を曲がる時には、強制的に方向転換をしなくてはいけません。
山鉾が交差点に差し掛かると、路面に青竹が敷かれ、たっぷりと水がかけられます。
その青竹に山鉾の車輪を乗せて滑らせることで、90℃回転させるのが辻回しです。
辻回しの模様は、こちらをどうぞ♪
辻回しを見ることができるポイントは、
- 四条河原町交差点(ここが一番混みあいます。)
- 河原町御池交差点
- 新町御池交差点
なのですが、最もおススメなのは、山鉾巡行が始まる前の四条通りです。
なぜなら、各山鉾が四条烏丸付近に集合するため、それぞれの通りから四条通りに出るために辻回しを行うからです。
加えて、この朝一番の辻回しを見に来るのはツウな人ばかりなので、比較的空いているというのが、おススメのポイントでもあります☆
後祭 宵山の日程
後祭の宵山は、
- 7月21日(日):宵々々山
- 7月22日(月):宵々山
- 7月23日(火):宵山
という日程で行われます。
山鉾の立てられている町内は通行止めになりますが、四条通りの歩行者天国や、露店の出店はありません。
前祭のような賑わいには欠けますが、古き時代の宵山の風情を味わう事ができます。
後祭 山鉾巡行の日程
後祭の山鉾巡行は、7月24日(水)に行われます。
巡行経路は、前祭とは逆で、
烏丸御池(9:30)
→ 河原町御池(10:00頃)
→ 四条河原町(10:40頃)
→ 四条烏丸(11:20頃)
と、なっています。
なお、前祭・後祭の山鉾巡行コースと各宵祭の山鉾の場所の確認は、こちらにある地図で確認することができます。
⇒ 「祇園祭(山鉾巡行コース・祭事日程)」
続けて、花傘巡行の日程をご案内いたします。
花傘巡行の日程
花傘巡行は、前祭と後祭が統合された後、後祭の山鉾巡行に代わるものとして始まりました。
それだけに、2014(平成26)年に後祭の復活が決まると、花傘巡行が無くなるのでは?という心配の声が多くあがったのは、言うまでもありません。
ですが、後祭は、花傘巡行を残した形での復活が決定したため、今も変わらず行われています。
その日程は、後祭の山鉾巡行と同じ7月24日(水)です。
巡行経路は、
八坂神社(10:00)
→ 四条寺町
→ 寺町御池(10:50頃)
→ 河原町御池
→ 四条河原町
→ 八坂神社(12:00)
となっています。
花傘巡行は、「祇園祭の原始的なかたちを表している」と、言われています。
その行列は、子ども神輿を先頭に、神饌行列、芸子さんや舞妓さんを乗せた挽き車、鷺踊など、総勢1000人からなる、とても華やかなものです。
そうそう!
どうせなら、後祭の山鉾巡行と花傘巡行を、2つ一緒に観たい!なんていう、欲張りな考えをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
ありますよーっ!
一緒に観ることが出来る場所!!
それはねっ!
寺町御池から四条河原町の間になります。
※場所は、「祇園祭(山鉾巡行コース・祭事日程)」の後祭の地図でご確認ください。
この区間は、山鉾巡行(後祭)の後に、連続する形で花傘巡行が通ります。
ただ、場所取りという大きな課題があることは、間違いありません(汗;
もし、それが面倒というのであれば、有料観覧席のご利用をおススメします。
一般有料席は全席指定で、3,180円(パンフレット付)となっています。
さらに、専属ガイドによる解説をイヤホンで聞くことのできる有料席が、今年から新設されました!
今年の販売開始日は、6月4日(火)です。
※前祭「辻回しプレミア席」と後祭「くじ改めプレミア席」のみ、6月3日からの販売となっておりますのでご注意ください。
詳しくは、こちらでご確認ください。
⇒「有料桟敷席のご案内」
※問合せ先:京都市観光協会 TEL 075-213-1717
名古屋近郊の方は、京都市観光協会業務取次所 名古屋業務取次所 TEL 052-589-2899
大変長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事が、多少なりともあなたの祇園祭観光の手助けになれば幸いです。
《参考》
祇園祭 / 京都観光NAVI
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