去年、一昨年と二年続けて中止となった山鉾巡行ですが、今年は本来の形で実行することが決定しています。
開催日程は、今年のものに変更いたしました。
有料観覧席は、ネットもしくはコンビニでの販売が行われています。
なお、2022年の花傘巡行は中止となっていますので、この場にてお知らせいたします。
歴史ある京都の街で、古くから伝えられ続けてきたお祭りの1つに「祇園祭」があります。
1100余年の歴史を持つ祇園祭は、京都の夏が幕を開ける7月に、その1ヶ月間すべてをお祭りの期間として行われます。
2014(平成26)年には、大船鉾の復活(150年ぶり)と、後祭の再開(約50年ぶり)がありました。
それによって、お祭りに厚みが増した事はいうまでもありません。
さて、2022年祇園祭の日程や見どころなどを、以下にまとめました。
長くなりますが、ゆっくりとご覧頂ければと思います。
祇園祭2022(令和4)年の日程
先にも書きましたとおり、祇園祭は、7月の1ヶ月間に渡り行われます。
7月1日の吉符入りに始まり、31日の疫神社夏越祭まで、様々な行事が行われます。
すべての日程をお届けしたいところではありますが、勝手ながら、宵山と山鉾巡行そして、花傘巡行に絞らせていただきます。
もちろん!前祭と後祭の両方をご案内いたします。
前祭 宵山の日程
前祭の宵山は、
- 7月14日(木):宵々々山
- 7月15日(金):宵々山
- 7月16日(土):宵山
という日程で行われます。
夕刻に山鉾に吊られた駒形提灯に火が灯り、祇園囃子が奏でられると、祭りはイッキに盛り上がります。
また、15日と16日は、四条通の八坂神社~堀川間で歩行者天国が行われます。
※18:00~23:00(予定)
この2日間は、夜に露店が立ち並ぶこともあり、賑わいもひとしおです。
宵山の見所はここ☆
なんといっても、函谷鉾の「提灯落し」は必見です!
これは、宵山(16日)の夜、函谷鉾で行われる行事です。
祇園囃子のテンポが速くなり、最高潮に達して終わると同時に、駒方提灯の灯が消えたかと思いきや、イッキに提灯が落とされます。
きっと、言葉で聞いてもピンと来ないと思いますので、動画を用意しました。どうぞ、ご覧ください☆
前祭 山鉾巡行の日程
前祭の山鉾巡行は、7月17日(木)に行われます。
くじ取らずの長刀鉾を先頭に、23基の山鉾が都大路を巡行します。
巡行経路は、
四条烏丸(9:00)
→ 四条河原町(9:35頃)
→ 河原町御池(10:20頃)
→ 新町御池(11:20頃)
です。
山鉾の巡行順は、くじによって決められますが、先頭を行く長刀鉾は毎年先頭と決まっていますので、くじを引く事はありません。これが「くじ取らず」と言われている理由です。
前祭 山鉾巡行の見所はここ☆
山鉾巡行の見所といえば、「辻回し」です!
辻回しって何?と思うかもしれませんが、一言で言うと、山鉾の方向転換です。
山鉾には、鍛冶を取る機能が備わっていないため、交差点を曲がる時には、強制的に方向転換をしなくてはいけません。
山鉾が交差点に差し掛かると、路面に青竹が敷かれ、たっぷりと水がかけられます。
その青竹に山鉾の車輪を乗せて滑らせることで、90℃回転させるのが辻回しです。
辻回しの模様は、こちらをどうぞ♪
辻回しを見ることができるポイントは、
- 四条河原町交差点(ここが一番混みあいます。)
- 河原町御池交差点
- 新町御池交差点
なのですが、最もおススメなのは、山鉾巡行が始まる前の四条通りです。
なぜなら、各山鉾が四条烏丸付近に集合するため、それぞれの通りから四条通りに出るために辻回しを行うからです。
加えて、この朝一番の辻回しを見に来るのはツウな人ばかりなので、比較的空いているというのが、おススメのポイントでもあります☆
後祭 宵山の日程
後祭の宵山は、
- 7月21日(木):宵々々山
- 7月22日(金):宵々山
- 7月23日(土):宵山
という日程で行われます。
山鉾の立てられている町内は通行止めになりますが、四条通りの歩行者天国や、露店の出店はありません。
前祭のような賑わいには欠けますが、古き時代の宵山風情を味わう事ができます。
後祭 山鉾巡行の日程
後祭の山鉾巡行は、7月24日(日)に行われます。
巡行経路は、前祭とは逆で、
烏丸御池(9:30)
→ 河原町御池(10:00頃)
→ 四条河原町(10:40頃)
→ 四条烏丸(11:20頃)
と、なっています。
なお、前祭・後祭の山鉾巡行コースと各宵祭の山鉾の場所の確認は、こちらにある地図で確認することができます。
⇒ 「祇園祭(山鉾巡行コース・祭事日程)」
続けて、花傘巡行の日程をご案内いたします。
花傘巡行の日程
※冒頭でご案内した通り、2022年の花傘巡行は残念ながら中止となっています。
花傘巡行は、前祭と後祭が統合された後、後祭の山鉾巡行に代わるものとして始まりました。
それだけに、2014(平成26)年に後祭の復活が決まると、花傘巡行が無くなるのでは?という心配の声が多くあがったのは、言うまでもありません。
ですが、後祭は、花傘巡行を残した形での復活が決定したため、今も変わらず行われています。
その日程は、後祭の山鉾巡行と同じ7月24日(日)です。
巡行経路は、
八坂神社(10:00)
→ 四条寺町
→ 寺町御池(10:50頃)
→ 河原町御池
→ 四条河原町
→ 八坂神社(12:00)
となっています。
花傘巡行は、「祇園祭の原始的なかたちを表している」と、言われています。
その行列は、子ども神輿を先頭に、神饌行列、芸子さんや舞妓さんを乗せた挽き車、鷺踊など、総勢1000人からなる、とても華やかなものです。
そうそう!
どうせなら、後祭の山鉾巡行と花傘巡行を、2つ一緒に観たい!なんていう、欲張りな考えをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
ありますよーっ!
一緒に観ることが出来る場所!!
それはねっ!
寺町御池から四条河原町の間になります。
※場所は、「祇園祭(山鉾巡行コース・祭事日程)」の後祭の地図でご確認ください。
この区間は、山鉾巡行(後祭)の後に、連続する形で花傘巡行が通ります。
ただ、場所取りという大きな課題があることは、間違いありません(汗;
もし、それが面倒というのであれば、有料観覧席のご利用をおススメします。
有料観覧席 販売情報
有料観覧席といえば、そのお値段が気になるところではないでしょうか。
今年の一般有料席は4,100円(パンフレット付)、専属ガイドによる解説をイヤホンで聞くことのできるまなび席は、9,500円となっています。
ご案内が遅れてもうしわけないのですが、販売開始日は、6月7日(火)でした。
インターネット(チケットぴあ・ローチケ・イープラス)および、コンビニ店頭(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)での販売となっています。
詳しくは、こちらでご確認ください。
⇒「有料桟敷席のご案内」
※問合せ先:京都市観光協会 TEL 075-213-1717
名古屋近郊の方は、京都市観光協会業務取次所 名古屋業務取次所 TEL 052-589-2899
最後に・・・
おまけと言っては何ですが、祇園祭期間中の交通規制情報をお届けしてこの記事を締めたいと思います。
交通規制というと、車だけだと思われるかもしれません。
ただ今年はコロナ対策をとりつつということもあり、7月15、16日に行われる歩行者天国では、歩行者専用道路が一方通行となります。
⇒「祇園祭宵山行事期間中の警察からのお知らせ」
そして、車の交通規制情報はこちらとなります。
先祭と後祭どちらもご覧いただく事ができます。
⇒「祇園祭に伴う臨時交通規制(7月10日~7月25日)」
※リンク先は、全て京都府警HPとなっています。
大変長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事が、多少なりともあなたの祇園祭観光の手助けになれば幸いです。
(2022.7.17 追記)
ご案内が、大変遅くなり申し訳ございません。
祇園祭観光にとても便利な、GPS連動のデジタルマップが公開されています。
こちらに付いている、QRコードからアクセス可能です。
⇒「祇園祭宵山ガイド」
《参考》
祇園祭 / 京都観光NAVI
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