ゴールデンウィークが終わると、「あとは、お盆かぁ~・・・」なんて、次の連休恋しさの言葉がついつい出たりしていませんか?
お盆 = お盆休み = 連休
こんな方程式は、あり!ですかね?!
ところで、お盆は、どうしてお盆というのでしょう?
ほら!食事やお茶を乗せて運ぶのもお盆じゃないですか。
このお盆が、お盆の期間の語源になったなんていう話は、どこをどうひっくり返しても出てくるわけがありません(汗;
そこで、お盆本来の語源や由来を、まとめてみました。
お盆とは?
ご先祖様の霊を供養しその冥福を祈る行事、またはその行事を行う期間を指して、お盆といいます。
この期間は、亡くなったご先祖様が浄土(天国)から地上に戻って来ると言われています。
現在は、8月13日~16日が一般的なお盆の期間になっていますが、地域によって違いがあります。
このあたりのお話は、別の記事でお届けしていますのでよかったらご覧ください。
お盆の語源は?
実のところ、お盆という呼び方は略称で、正式名称は「盂蘭盆会」といいます。
「盂蘭盆」が語源という説もありますが、これもまた「お盆」同様「盂蘭盆会」が略されたものです。
ここで、盂蘭盆ってなに?という疑問が出てくるかと思います。
盂蘭盆は古代インド語(梵語)の「ウランバナ」を漢字で音写したもので、倒懸(逆さづりの苦しみ)という意味があります。
また盂蘭盆会は、生前の行いが悪いため「餓鬼道」や「地獄道」に落ちた人の苦しみを救うためにその人に変わって功徳を積み、その功徳を他の衆生(生きとし生けるもの)に施す供養です。
この行事には、「逆さに吊るされるような苦しみを除く」という意味があります。
盂蘭盆会(お盆)の由来
盂蘭盆会の由来は、「盂蘭盆経」というお経の説話によっています。
どんなお話か?を簡単にまとめると・・・
お釈迦様の第十弟子の一人で「神通力」の第一人者といわれる、目連尊者が、初めて神通力を得た時のこと。
目連尊者は、亡き父母に何かできないものか?と思い、その力を使って探したところ、餓鬼の中で何も飲み食いができず、苦しんでいる母親を見つけました。
何とか母親を助けたいと思った目連尊者は、鉢に盛ったご飯を差し出します。でも、母親がご飯を食べようとすると、口に入れる前に炭になってしまい食べることができません。
目連尊者は号泣し、お釈迦様のところへ戻って、母親の話をしました。
すると、お釈迦様は「あなたのお母さんの罪は重かったようで、あなた一人の力ではどうにもできません。」と諭したあとに、「旧暦7月15日(現在の8月中旬頃)に安居の修行を終えた、修行僧達にたくさんのごちそうをして、心から供養しなさい。そうすれば、父母も先祖も親族も三途の苦しみから逃れることができて、時に応じて解脱し、衣食には困らないでしょう。」と、おっしゃいました。
目連尊者が、お釈迦様に言われたとおりにすると、母親は餓鬼から逃れることができ、無事に往生することができました。
というものです。
お盆行事の起源
先の話には続きがあって、それがお盆行事の起源とされています。
目連尊者は、母親を餓鬼から救うことができた事に感激し、この慣わしを後々までに残したいとお釈迦様に申し出ます。
すると、お釈迦様は・・・
旧暦7月15日にいろいろな飲食を盆に盛り、同じように仏や僧や大勢の人たちに供養すれば、その功徳によってたくさんの先祖は苦しみから救われ、今生きている人も幸せを得ることができるでしょう。
と、おっしゃいました。
ただ、古来日本には「御霊祭り」という祖先崇拝の風習があり、盂蘭盆経が仏教と共に伝来したあとに、双方が融合することで、お盆行事となっていったと考えられています。
お盆に供えるお花は、白い色をメインにしたアレンジメントを・・・
≪参考≫
お盆 / 葬儀と葬儀後の問題解決サイト エンディングパーク
主な行事・法要 ~ 盂蘭盆会 / 浄土宗
盂蘭盆会 / 通信用語の基礎知識
お盆のこころ / お供養 東光院 萩の寺
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