豆まきをしたり、家族で福豆を食べたり・・・
各ご家庭でそれぞれの恒例行事が行われるだろう節分の日から、一晩あけると立春の日を迎えます。
立春は、暦の上で春を迎えた日にあたるわけですが、
まだまだ寒いのに「春」ってどうよ!?
なーんて思ったりはしていませんか?
それでは、立春とはどのような日なのかを早速みていきましょう。
立春とはどんな日?
二十四節気のひとつであり、地球が公転軌道上で太陽黄経315°に来た瞬間の日付をもって立春が定められています。
二十四節気でいえば、冬至と春分のちょうど中間にあたる日です。
また、立春から次の節気である雨水の前日(2月4日頃~19日頃)までの期間を指して立春と呼ぶこともあります。
暦では、この日から立夏の前日までの期間が「春」となるため、立春を一言で表すと、春の初日ということになります。
さらに、旧暦の頃は、立春の日が1年の始まりと考えられていました。
正月が1年の始まりとされている現在ですが、
- 節分の日…立春の前日
- 八十八夜…立春から数えて88日目
- 二百十日・二百二十日…立春から数えて、それぞれ210日目と220日目
というように、立春の日を基準とした節目の日は、今も存在し続けています。
立春の日は元々寒かった?!
立春から春が始まるっていうけどまだまだ寒いし・・・
旧暦だから、季節がずれているんじゃない?
その気持ち、よーくわかります。
でもね、立春の日は、今も昔も寒い日なんです。
ひな祭りや七夕など、太陰暦に基づいた行事は、旧暦と新暦で季節のずれが生じます。
ところが、立春は太陽の運行に基づいて決められた日ですので、季節のずれは生じません。
春が立つと書いて、立春です。
「立」という漢字には、これから動き始めるという意味があります。
このことからしても、立春は春が動き始める日であり、これから暖かくなっていく節目の日ということができるのではないでしょうか。
ちなみに・・・
立春から春分までの間に、初めて吹いた南よりの強い風は「春一番」と呼ばれ、これもまた春の訪れを感じさせる風物詩となっています。
立春の日!2024年はいつ?
2024年の立春の日は、2月4日です!
2021年は2月3日が立春の日でしたが、ここ数年は1日遅くなっています。
つまり、毎年同じではないということです。
過去には、2月5日という年もありました。
日付が動くのは、4年に1度うるう年がある事と同様の理由によるものです。
年内立春と新年立春
旧暦の頃は、正月の前に立春を迎えることがありました。
このことを、年内立春といいます。
逆に、正月を迎えた後に立春が来る場合を新年立春といいます。
もちろん、旧暦1月1日=立春では無かったわけですが、まれに(約30年に1回)重なる年があります。
この場合は、特に朔旦立春(立春正月)と呼ばれ、非常に縁起のいい日とされています。
近年では、1992(平成4)年が朔旦立春でした。
次に朔旦立春が訪れるのは、2038年と予測されています。
立春大吉のお札の役割は?
変わりますが、立春の日になると「立春大吉」と書かれたお札が貼ってあるのを見かけたことはありませんか?
立春大吉は厄除けのお札で、禅宗のお寺様の習慣からきているものです。
お札には、縦書きで立春大吉と書かれています。
この4つの文字の中心に線を引いてみてください。(イメージで)
4つの文字すべてが、左右対称であることが解るかと思います。
それに、表から見ても、裏から見ても、立春大吉と読むことが出来ます。
立春は節分の次の日であることからなのでしょうか、立春大吉のお札にはこんな話が伝えられています。
ふと振り返ると、同じように立春大吉と書いてあるお札が目にとまります。
(裏から見ている)
鬼は、この家にはまだ入っていなかった!と思い込み、逆戻りして出て行ってしまいました。
というわけで(?)立春大吉のお札を貼っていると、1年間を平穏無事に過ごすことが出来ると言われています。
このお札を手作りする方もいらっしゃるようですが、出雲大社相模分祠では、郵送で届けてくださいます。
どうやって作るの?と悩んでしまうよりかは、神社のありがたいお札を手に入れるという方法もあり!ではないでしょうか。
⇒「出雲大社相模分祠 立春大吉縁起」
立春が過ぎると、南の地方では梅が咲き始めたりもしますが、北の地方は冬真っ只中!
あと1~2ヶ月の辛抱だっ!と、雪と格闘している時期でもあります。
いずれにせよ、春は待ち遠しいものですね^ ^
≪参考≫
立春 / 日本の行事・暦
立春 / 日本文化いろは事典
年内立春と新年立春 / こよみのページ
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