梅雨の終わりを知らせる半夏生の日には、「タコ」を食べるという風習があります。
ちょっと待って!!
半夏生の食べ物といったら「鯖」じゃないの?
いやいや「うどん」でしょ!?
って・・・(汗;
実のところ、半夏生の日の食べものは、地域によって違いがあります。
それにしても、タコ・鯖・うどんは、どう考えてもつながりがありません。
これらは、なぜ?半夏生に食べられるようになったのでしょう?
それぞれの食べ物について、半夏生に食べられるようになった由来や理由に加えて、食べ物の持つ効能も併せてお届けしたいと思います。
名付けて「半夏生の食べ物の由来と効能シリーズ!」とでもいいましょうかwww
3つの食べ物の中から、ここではタコを取り上げます。
半夏生にタコを食べる理由
半夏生にタコを食べるという風習は、関西地方に根付いています。
でも、どうしてこの時期にタコを食べたのだと思いますか?
そこには、古い時代の生活との関わりがあります。
半夏生は、ちょうど田植えが終わる時期でした。
そんな時期にタコを食べるという事には、
- 稲の根が、タコの足のように四方八方しっかりと根付きますように
- 稲穂が、タコの足(吸盤)のように立派に実りますように
こんな願いが込められていたのです。
また、梅雨明け前の半夏生の頃は、特に雨が多く降る時期でもあります。
雨が多過ぎると畑の土も流されたりしますから、米以外の作物も打撃を受けることになります。
もしかしたら、稲だけではなく、すべての農作物の豊作を祈っていたのかもしれないなぁと感じています。
タコにはどんな効能があるの?
タコには、「タウリン」という栄養素が多く含まれています。
栄養ドリンクのCMなどで、「タウリン配合」という言葉を耳にしたことはありませんか?
その「タウリン」です^ ^
タウリンには
- 疲労回復
- 肝機能の強化
- 高血圧の改善
- 血液浄化作用
(悪玉コレステロールの除去) - 心機能の強化
- 視力改善
など、さまざまな効能があります。
さらに、味覚障害の予防や血行促進作用のある「亜鉛」も多く含まれています。
普段は、あまり気にかけていないと思いますが、タコは身体にとてもいい食べ物なんです!
昔の人々が、タコの効能を知っていたと言い切ることはできません。
ただ、田植えで疲れている時期にタコを食べたという事は、とても効果的だったのだと思います。
ご存知ですか?タコの日!
半夏生の日からは離れますが、「タコ」つながりということで・・・^ ^;
タコ漁が盛んな広島県三原市では、タコの足が8本あることにかけて、毎年8月8日を「タコの日」と定めています。
当日は、さまざまなイベントが行われるだけでなく、タコの恵みに感謝する「タコ供養」が執り行われます。
タコ供養は、祭壇にタコの好物とされるサツマイモを供えて焼香をします。
この日だけは、タコ漁を営む人も食べる人も、みんながタコに感謝する特別な日となっています。
あれ?
7月2日は???タコの日じゃなかった?
と、思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、ネット上において「7月2日は日本記念日協会で認定されているタコの日です。」という記述が見受けられます。
気になったので実際に確認してみたところ、認定を受けている記念日の中にタコの日はありませんでした。
こうなると頭の中は…?????です!
もやーっとしたままやり過ごしたくはなかったので、協会に問い合わせたところお返事をいただきました。
いただいたお返事を要約すると、
というものでした。
時代の流れと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、なんとなく寂しい気持ちになりました。
さて、半夏生の食べ物の由来と効能シリーズ!ですが、鯖は
うどんは、こちらになります。
良かったら、お立ち寄りください。
≪参考≫
半夏生とタコの関係? / 食育大事典 食と健康の情報サイト
タウリン / わかさの秘密 わかさ生活
タコ(蛸) / 食品の効果効能辞典
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