秋分の日について、
- 秋分の日はいつ?
- 秋分の日は、毎年同じじゃないの?
- 秋分の日は、どうやって決まっているの?
- 秋分の日は、どうして祝日なの?
という疑問はありませんか?
このうち、最初から3つ目の疑問までは、こちらの記事で説明しています。

今回は、残ってしまった最後の疑問!
秋分の日は、どうして祝日なの?
について、詳しく解説していきたいと思います。
秋分の日にはどんな由来があるの?
秋分の日と深い関わりを持つのが、秋のお彼岸です。
ご存知の方も多いかとは思いますが、秋分の日は秋彼岸の中日にあたっています。
※中日=「ちゅうにち」と読みます。「なかび」ではありませんのでご注意ください。
また、国民の祝日を定める法律においての秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と、定められています。
お彼岸は今でこそ仏教行事となっていますが、古来日本では、この時期に自然や祖先に感謝をする習慣があったとも言われています。
確かに、秋彼岸の時期は農作物の収穫時期と重なっています。
そのあたりから、自然の恵みに感謝すると共にご先祖様にも感謝するという風習が深く根付いていたのかもしれません。
秋分の日が祝日なのはなぜ?
秋分の日が、祝日になった理由は???
と、すぐにでも結論を聞きたいところだとは思います。
でも、ご存知ですか?
そもそも、日本には祝祭日が無かったということを・・・。
日本初の祝祭日の制定
時は遡り明治6年10月14日、太政府官布告第334号において「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」として定めされた日が、日本で最初の祝祭日です。
当時の祝祭日は、以下の通りとなっています。
祝祭日名 | 月 日 | 元始祭 | 1月3日 | 新年宴會 | 1月5日 | 孝明天皇祭 | 1月13日 | 紀元節 | 2月11日 | 神武天皇祭 | 4月3日 | 神嘗祭 | 10月17日 | 天長節 | 11月3日 | 新嘗祭 | 11月23日 |
新たに加わった秋季皇霊祭!
日本で初めて祝祭日が制定されてから、5年後のこと。
明治11年6月5日、太政官布告23号において「秋季皇霊祭」という祭日が加えられました。
秋季皇霊祭は、毎年、秋分日に行われる歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式です。
宮内庁が公開している皇室の「主要祭儀一覧」では、「秋分の日に皇霊殿で行われるご先祖祭り」とされています。
秋季皇霊祭から秋分の日へ
時は流れ、終戦後、日本がまだGHQの統治下にあった昭和23年7月20日、現在施行している「国民の祝日に関する法律」が制定されました。
この法律をもって、旧制の祭日であった秋季皇霊祭は廃止となります。
変わって、「先祖をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とする「秋分の日」という祝日に改められ現在に至ります。
普段は、休みだぁ~っ!程度で、祝日の持つ歴史や経緯を考える事はないかもしれません。
でも、その背景を知ることで、また別の思いが生まれるように感じます。
≪参考≫
秋分の日 / 日本文化いろは事典
休日の変還 / 行政歴史研究会
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