暦に用いられる用語のひとつに、暦年があります。
この言葉は実社会でも用いられることがありますが、日常生活を送る中で、そう頻繁に使われることはありません。
そんな用語ですから、暦年という言葉を聞いた時に、
- 暦年ってどんな意味?
- 1年と1暦年は違うの?
- 年度との違いは?
といった、疑問を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで暦年についてのお悩みを解決したく、ここにまとめました^ ^
暦年の意味とは?
暦年は、暦上での一年です。
太陽暦では、平年であれば365日、うるう年は366日となります。
解り易く言うならば、カレンダーの1月1日~12月31日までが1暦年です。
これは会社にもよりますが、書類の保管期間や有給休暇(特に特休)賦与などを暦年換算で行う場合があります。
そのあたりを簡単に説明すると
- 書類の保管期間が暦年の場合
3月や7月など、その(暦)年の途中で保管期間に入ったものは、12月末までの数か月間は換算せずに、翌1月1日から〇暦年と数えます。 - 有給休暇の切り替えが暦年の場合
12月31日で締めきって、翌1月1日をもって繰越日数や賦与日数が変更されます。
といった具合です。
1暦年と1年(年間・年度)の違いはなに?
重ねてになりますが、1暦年は1月1日~12月31日までとなります。
この事を指して1年という場合もありますが、それだけではありません。
時として、1年間や1年度を、1年と呼ぶ場合もあります。
なんだか間際らしいように感じるかもしれませんが、1年という期間の区切り方で呼び方が変わると思っていただければ大丈夫です。
それでは、1年間や1年度はどのように区切られているのかを見ていきましょう。
1年間の区切りは?
普段の生活の中で、「あれからもう1年かぁ~」とか「明日で丸一年経つわ」といった具合に使われる1年は、1年間を指していることは言わずと・・・でしょう。
では、1年間はどう区切られているか?というと、開始日から12か月間です。
例えば5月1日~翌4月30日でも1年ですし、これは極端な例ですが、6月15日~翌6月14日迄でも1年となります。
1年度はどう区切られている?
年度は馴染みがあるでしょうから、1暦年との違いや1年度としての区切りも浮かんでいるのではないでしょうか。
あえて年度の定義を上げるとすれば、「特定の目的のために規定された1年間の区切り方」という事ができます。
1年度と言われると、4月1日~翌3月31日の期間をイメージされる方がほとんどだと思います。
日本では、学校がそうなっていますし、企業においても同様のところが多いように感じます。
企業においての1年度は事業(会計)年度と呼ばれており、4月1日~3月31日迄を1年度とする場合は、3月が決算月(決算期)です。
他に、9月決算や他の月が決算月に当たっている場合がありますが、仮に9月決算であれば前年8月1日~9月30日までが1年度となります。
最後に・・・
ここまで、暦年と年や年度の違いをお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
もし、解りにくいとか、こんな時はどうなの?ということがあれば、遠慮なくご質問いただければと思います。
また、暦年は相続税にも絡んでいて気にしている方も多いようです。
節税したい気持ちは、よーく解ります。
ここには詳しく書きませんが、税理士法人レガシィさんのHPにたくさんの情報がありますので、ご紹介いたします。
⇒「贈与税の非課税枠がなくなる!?」
おまけ
暦年と同じように、暦でも実社会でも用いられる言葉に「暦日」があります。
暦日については、こちらの記事で説明していますので、何かお悩み事がありましたらご覧いただければと思います。
《参考》
現代こよみ読み解き事典 / 岡田芳朗 阿久根末忠 編著
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