酉の市の境内を歩いていると、どこからともなく手締めの掛け声が響いてきます。
大きいのが売れたのかな?
と想像しながら、ぶらぶらと・・・。
いつかはやってみたいなぁ~ と思いつつ、大きな熊手は高いしなぁ~
なんて、予算と格闘してみたり・・・。
よぉーーっ!!という威勢のいい掛け声で行う手締めを含め、酉の市の熊手の買い方には、今も江戸っ子の粋が脈々と受け継がれています。
酉の市!熊手の選び方は?
あれ?買い方の話じゃないの???
って・・・あわてない、アワテナイ・・・。
まずは、これ!!というお気に入りの熊手を見つけましょう!
最初に決めるのは予算、次はデザインです。
熊手屋さんによって、シンプルなものからゴージャスなものまで様々な熊手があります。
- 福を招きたいなら招き猫のついた熊手
- 金運を招きたいなら小判が多くついた熊手
- ハッピーな1年を過ごしたいならおかめの面がついた熊手
こんな風に、熊手についている飾りで選んでも楽しいかもしれません^ ^
近年では縁起熊手だけではなく、その年に人気のキャラクターが付いた熊手も見受けられます。
じーっくりと、お気に入りの熊手を探してみてください。
初めての酉の市で注意したいこと
最初から、大きな熊手は買わないようにしましょう!
熊手は、1年後ごとに大きくしていくのが良いとされています。
「福をかき込む」といわれる縁起熊手ですから、前の年よりも多くの福を掻きこむようにと、少しずつ大きなものに買い換えて行くようにします。
ちなみに前年よりも小さな熊手に買い換えると、福徳が下がってしまうとも言われています。
予算に余裕があっがとしても、最初の熊手は小さめのものを求めましょう^ ^
また前年より大きな熊手を求めるのが無理な場合は、二年続けて同じ大きさの熊手というのはアリだそうです。
これが粋!酉の市での熊手の買い方!
欲しい熊手が決まったら、いよいよ熊手屋さんとの商談開始です。
そうですねぇ~値引きバトルとでも言いましょうか。
押してもだめなら引いてみなっ♪
どれだけ値引いてもらえるか?は、あなたの腕にかかっています。
うまく商談がまとまったら、熊手の代金をお支払いした他に、値引いてもらった分を「ご祝儀」として熊手屋さんに渡します。
その後に、商談成立の手締めをして、家族や会社の弥栄えをお祈りします。
これが、江戸時代から続く「粋」な熊手の買い方です。
えーーーっ!!結局、元々の売値で買ったのと一緒じゃん!
と言いたくなる気持ちも解りますが、それは現代だからなのでしょう。
江戸時代の背景は?というと、熊手を買った人は、ご祝儀を出すことでちょっとした旦那衆(大名)気分を味わい、熊手屋さんは、ご祝儀を頂くことで儲かった気分を味わっていました。
熊手屋さんとのかけ引きと共に「粋な江戸っ子」気分を、充分に味わう事ができるのも酉の市の醍醐味です。
酉の市で手締めをしてもらうには?
酉の市で熊手を買い求めた人が、必ず手締めをしてもらっているか?というと、決してそうではありません。
だからこそ、手締めには憧れがあるのではないでしょうか。
某熊手屋さんの情報によると・・・
最近は、1万円くらいの熊手から手締めをする熊手屋さんが増えているということです。
でも、このご時勢、1万円って結構大きい出費だったりしませんか?
ちょっときっついなぁ~(汗;というあなた!!諦めてはいけません。
常連さんには手締めをしてくれるそうですので、毎年同じ熊手屋さんに足を運んでみてはいかがでしょう。
そうそう!手締めの掛け声は、熊手屋さんによって違います。
気に入った掛け声の熊手屋さんを選んで常連さんになる。
酉の市には、こんな楽しみ方もあります。
熊手守りは忘れずに!
せっかく酉の市に足を運ぶのですから、神社で授与している「熊手守り」は忘れずに頂いて帰りましょう。
- 露店の熊手屋さんが売っているのは「縁起物」の熊手
- 神社で授与されるのは、ご祈祷をした「熊手守り」
と全く違うものですので、混同することのないようにお願いいたします。
酉の市に出向いたら、神社に参拝して熊手守りを授かってから、境内の熊手屋さんで縁起物の熊手を買い求めるというのが自然な流れになります。
≪参考≫
熊手の買い方 / 浅草k酉の市 西の寺長國寺
酉の市豆知識 / 浅草鷺神社
酉の市の熊手の粋な買い方講座 / 神社.com
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