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初午とは?2024年はいつ?初午の食べ物も!

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毎年2月の最初に訪れる午の日は「初午」と呼ばれ、全国の稲荷神社において、祭礼が行われています。

伏見稲荷-min

その祭礼が、「初午祭り」です。

きっと、ご存じの方も多いかと思います。

近年は初午の日が近くなると、コンビニにも「初午いなりの日」というポスターが貼ってあったりもします。

でも、どうして初午の日に稲荷神社の祭礼が行われるようになったのでしょうか。

その由来初午の日の食べ物など、初午についてまとめました。

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初午とは?

初午は、冒頭にもあるように2月最初の午の日をいいます。

また、その日に行われる日本国内の稲荷神社の祭礼を指していう場合もあります。

ここで、不思議な事はありませんか?

年内最初の午の日であれば1月中に訪れるはずなのに、どうして2月最初の午の日が「初」なのでしょうか。

初午の由来

初午の日には、稲荷神社の総本社とされる伏見稲荷神社(京都)が深く関わっています。

伏見稲荷大社-min

伏見稲荷神社の沿革(一部抜粋)に「記録の上では大宝元年(701)桂川畔にそびえる松尾山に松尾神を奉鎮、深草の秦氏族は、和銅4年(711)稲荷山三ケ峰の平らな処に稲荷神を奉鎮し・・・」とあります。

ここにある稲荷神を奉鎮した日(稲荷神が鎮座した日)が、2月最初の午の日だったということです。

また稲荷山に大神を祀った由縁として、以下のように書かれています。

この年にご鎮座になった由縁として、この頃全国的に季候不順で五穀の稔りの悪い年が続いたので、勅使を名山大川に遣わされて祈請きせいさせられたときに神のご教示があり、山背国の稲荷山に大神を祀られたところ、五穀大いに稔り国は富み栄えた、この祭祀された日こそが和銅4年の2月初午であった、との伝承があります。
※祈請:神仏に祈って加護を願う事
《伏見稲荷大社沿革 伊奈利社ご鎮座説話より》

今の言葉で、解り易くするなら、

この頃、五穀の稔りが悪い年が続いたため、勅使を名山大川に送り神に祈りを捧げた時、神からのご教示があったので、稲荷山に大神を祀ったところ、五穀はたくさん稔り国は富み栄えました。

その大神を祀った日こそが和銅4年の2月初午だった、との伝承があります。

といった内容になります。

初午の日!2024年はいつ?

2024年の初午の日は、2月12日(月・振休)です。

ただ、2月中の午の日は他にもあります。

初午以降の午の日を、二の午三の午として祭礼を行う地域もあります。

なんだか、酉の市と似ていますね。

ちなみに、2024年は二の午2月24日(土)となっており、三の午はありません。

初午の日の食べ物(行事食)はなに?

初午の日に食べるとされる主な食べ物は、

  • いなり寿司
  • しもつかれ
    ※地域によって、「しもつかり・しみつかり・しみつかれ・すみつかり・すみつかれ」とも呼ばれます。
  • 初午団子

があります。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

いなり寿司

稲荷神社といえば、キツネを連想する方も多いのではないでしょうか。

キツネの好物が油揚げだから、いなり寿司と思うかもしれません。

でも、稲荷神社はキツネを祀っているのではなく、キツネ稲荷神の使者です。

また稲荷神社の「稲荷」は、大神を祀ったあと稲がたわわに実ったことから「稲生り・稲成り」が語源とされています。

いなり寿司-min

そしていなり寿司は、稲荷神の使者であるキツネにお供えしていた油揚げに、稲荷神からもたらされた米(酢飯)を詰めてお供えすることで、五穀豊穣を願ったものなのです。
※いなり寿司の形は、東日本では米俵に見立てた俵型、西日本ではキツネの耳にちなんだ三角が定番となっています。

しもつかれ

しもつかれは、栃木県(中部~北部地域)を中心として、北関東や千葉、福島の一部地域に郷土料理として根付いています。

しもつかれ-min

鮭(新巻鮭)の頭(角切りにしたもの)と炒り大豆、人参と大根(どちらも鬼おろしでおろしたもの)、油揚げを煮込んだところに酒粕を加えたものです。

地域や家庭によって、その味は異っています。

古くから「七軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」と言われており、近所の人と分け合って食べることが多いものとなっています。

この「しもつかれ」ですが、元々は、初午の日の朝わらづとに入れて稲荷神社にお供えする料理だったという事を合わせてお伝えいたします。

初午団子

初午団子は、富山県や岐阜県など、養蚕が盛んにおこなわれていた地域に多く伝わっています。

本をただせば、初午の日に養蚕の繁盛を祈願して供えた繭型のお団子で、もち粉や小麦粉にそば粉を混ぜた生地を繭型にして作ったものです。

出来上がったお団子は、きな粉や味噌、砂糖醤油を付けたり、団子汁にするなど、食べ方は地域によって違いがあります。

その他の食べ物や風習!

先に代表的な食べ物を3つ挙げましたが、他にも初午ならではのものがありますのでご紹介いたします。

畑菜の辛子和え

これは、伏見稲荷大社のおひざもとである京都に伝わる食べ物です。

畑菜はたけなは京野菜のひとつで、アブラナ科に属します。

初午の日に畑菜を食べるようになった理由は、稲荷大神を祀ったのが秦氏だったことにあります。

「畑菜⇒秦家菜」という語呂合わせから、初午の日に畑菜を食べるようになったということです。

旗飴

初午の日に旗飴を子供たちに配るという風習が、奈良県の一部地域に残っています。

旗飴がどんな物なのかは、画像をご覧ください。

旗飴-min

旗飴の長さは菜箸程度で、先端に付いているのは飴です。

この旗飴、本来はお稲荷さんへお供えで、お下がりしたものを子供達に配っていました。

子供たちは「旗飴ちょぉだ~い!」と、お稲荷さんを祀っている家や商店を回って旗飴をもらったのです。

なんだか、ハロウィンと似ていますね^ ^

最後に・・・

初午の日について、補足したいと思います。

現在は新暦2月最初の午の日を初午の日とするのが一般的ですが、元々は旧暦2月の最初の午の日でしたから、神社によっては旧暦を新暦に引き直して初午祭を行うところもあります。

旧暦での初午は2月10日で新暦3月1日二の午は旧暦2月22日で、新暦3月13日です。

ご参考までに・・・

《参考》
伏見稲荷大社とは / 伏見稲荷大社
現代こよみ読み解き事典 / 岡田芳朗 阿久根末忠 編著
郷土料理「しもつかれ」は縁起の良い家庭料理 / 瓢喜
京都人は初午に何食べる? ~意外とシャレ好き京都人!!~【京都人度チェック】 / Ktoto Love.kyoto

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