5月5日は、端午の節句ですね。
というよりは、
5月5日はこどもの日!!
と言った方が、なじみ深いようにも思います。
もともと端午の節句があって、こどもの日として祝日になったのは・・・
なぁんていう、お堅い話は置いておくことにして、食べますよね?!柏餅や粽♪
きっと子供の頃からずっーと、何も気にせずに、子供の日だからというだけで食べているのではないでしょうか。
実のところ柏餅や粽は、端午の節句の行事食となっています^ ^
ご存知でしたか?
そして・・・
こどもの日(端午の節句)には、菖蒲湯に入るという風習もあります。
では、なぜ?こどもの日に柏餅や粽を食べたり菖蒲湯に入ったりするのでしょう。
その由来!知りたくはありませんか?
こどもの日の行事食 柏餅の由来
上新粉で作ったお餅で餡をくるみ柏の葉で包んだ柏餅は、日本独特のお菓子です。
このお菓子が生まれ、端午の節句の食べ物として定着したのは、江戸時代(徳川九代将軍~十代将軍の頃)と言われています。
さて、ここで問題なのは、なぜ柏の葉を使ったのか?ということです。
その理由をさぐっていくと、柏の木の生態にある事が解りました。
柏の木の葉は、新しい葉が出てから古い葉が落ちます。
そこで、新しい葉を子供、古い葉を親にたとえ「子供が生まれるまで親は死なない」と考えました。
そこから「家系が絶えない」さらには「子孫繁栄」と結びつき、縁起のいい食べ物として定着していきました。
きっと、子孫が途絶えてしまっては、お家が崩れてしまう武家社会ならではの縁起担ぎだったのでしょう。
「柏餅の葉っぱで、餡子の味が解ります!」
お店に並んでいる柏餅をよーく見ると、葉っぱの違いに気づきませんか?
つるつるした葉の表を外にしているものと、逆にざらついた葉の裏を外にしているものがあります。
これは、中に入っている餡の味の違いを表しています。
表が外の柏餅は小豆(こし)餡ですが、餅が蓬餅(緑)であれば粒あんです。
そして、裏が外になっているものは味噌餡になります。
そうそう!
今では小豆餡が一般的な柏餅ですが、当初は、味噌餡や塩餡が主流だったそうです。
塩餡・・・見たことがありません(汗;
こどもの日の行事食 粽(ちまき)の由来
柏餅が日本独特のものであるのに対して、粽は端午の節句と一緒に中国から伝わったものです。
中国の故事である、屈原のお話はご存じでしょうか?
なんだそれ?という場合は、こちらの記事でご確認ください♪
さて、このお話に登場する粽ですが、もともとは竹筒に米をつめたものでした。
それが、今のような粽に変わった理由は、屈原のお話の続きにありました。
ある日、川のほとりに屈原の幽霊が姿を現すと、
毎年、供物を捧げてくれるのはありがたいことですが、残念なことに、竹筒が手元届く前に悪龍に盗まれてしまうのです。
今度からは、悪龍が苦手にしている楝樹の葉で餅を包み、邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってください。
と、里の者に話しました。
里の者は、言われたとおりに、楝樹の葉で餅を包み五色の糸で縛って川へ流すと、無事に屈原のところまで届くようになりました。
もう、お解りですね^ ^
「楝樹の葉で包んだ餅」、これが粽の始まりです。
「粽」という名前は、その昔「茅」の葉で包んでいたところからきています。
当初は「ちがやまき」と言われていましたが、「茅」は「ち」ともいい、こちらが多く使われるようになったため「ちまき」という名前が定着したものです。
ちなみに・・・
粽を縛った五色の糸は、こいのぼりの吹流しの色として受け継がれています。
残すところは菖蒲湯の風習なのですが、こちらについては、記事を改めさせていただきました。
もし良かったら、お立ち寄りください。
≪参考≫
なぜ端午の節句に柏餅やちまきを食べるの? / AllAbout 暮らし
屈原と粽 / 歴史上の人物と和菓子 とらや
ちまき / 語源由来辞典
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